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2007年度深泥池底生動物群集調査結果の報告と
深泥池の水生植物管理ならびに泥抜きの必要性について

2007年10月31日

京都市文化財保護課長殿

深泥池水生生物研究会 竹門康弘

今年の夏休み底生動物調査には24名が参加し,計59タクサ570個体が採集された(資料1参照).今年は,ミヤマアカネ,ナニワトンボの幼虫が確認された点が朗報である.集計結果からは開水域全体の種組成に大きな変化は無いようにも見えるが,西南開水域の全域で底生動物が大きく減少していることがわかった(資料1参照).とくにトンボ類,トンボ類,エビ類,貝類の減少が著しかった,たとえば公園前排水口付近に大量に生息していたカワリヌマエビ属は全く採集できなくなった.いっぽう,これらの底生動物は東開水域には健在しており今回の採集物の多くはこちらで採集されたものである.

西南開水域で底生動物が減少している理由として,水草の茂り過ぎによる堆積有機物の増加が挙げられる.底質に付着する有機物の量が例年よりも増加しておりあたかも手入れの悪い水田のような状況となっている.水田に大量発生することで知られるウスイロユスリカが,今年初めてまとまって採集されたことは象徴的である(資料1,2参照).この状況を改善するには,茂りすぎたジュンサイ,オオカナダモ,コカナダモの除去や泥抜きの再開をする必要がある.