中間報告会兼第2回公開研究発表会

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去る1999年12月23日に、深泥池会館において、本研究会の 中間報告会兼公開研究発表会 が行われました。はじめ竹門先生が遅れたので、西村さんが、 平田さんの移入種の本を紹介してました。

  1. 始めに森川さんの発表です。森川さんは竹門先生のところの学生で、 卒業研究として、本研究会の活動で得られたサンプルを用いて、 ブルーギルの胃の内容物を調べるというようなことをやっています。 えり網で取れる魚が、外来魚がほとんどで、かつそれらも、二歳魚以降 の魚がほとんどいなかったので、それはなぜかを解明したくて、研究を 始めたそうです。仮説しては、「親のブルーギルやオオクチバスが、 今年生まれた魚を捕食しているのではないか」と考えたそうです。 捕獲方法は5月から11月まで週2回投網。現在まだ集計の途中経過 だそうです。結果の中で一番びっくりしたのは、「コケムシ」で、 「なんでこんなもの食ってるんか」と思ったそうです。一番多い 個体では、890何個かでてきてうんざりしたそうです。次に多かったのは ユスリカ。意外に少ないのが水生昆虫。キボシなんとかゲンゴロウ など。今回注目した魚類では、ブルーギルから ブルーギルが出てきた例が一つあった。意外に藻類など植物が多かった。 オオクチバスについては、15個体しかなかったが、ブルーギルを たくさん食べていた。月別変化の分析については、まだまだ考察の余地がある とのことです。
    • Q. 空胃率は?
      A. バスのほうは、ハリが引っかかってたりして、空胃のものがあった。
    • Q. バスについて、季節変化はありました?
      A. 数が少なくて・・・。
    • その他有意義な質疑応答がありましたが、フォローしきれて ません。4月5月のサンプリングを集中的にやったほうがいいとか、 食性を調べるときには、同時にまわりの状況も調べておいたほうが いいという話しが出てました。
  2. 次に、投網による捕獲事業の主要なメンバーであった田末利治さんから、 その報告がありました。場所による魚の捕れ具合の違いなど表にまとめ られてを話されてました。ただ捕っているだけでなく、その結果について の解釈などについても、活動をしている間に森川さんに教えてもらって、 そういった面でも貢献したかったといってました。
    • Q. カムルチーは食性調査したのですか?
      A. カムルチーは、(えりあみで)死んだやつは とってあるけど、全体で死んだのは、1個体か2個体。 投網には入らない(竹門先生)。
    • Q. (カムルチーは)これだけ個体数が多くて、魚食性 なので、影響は無視するわけにはいかないですね。
      A. もちろん。深泥池の魚類相にはかなりのインパクトがある。 (竹門先生)
    • 続いて、カムルチーの胃の内容物をどうやって調べるのか (どうやって捕まえるのか) についての議論がありました。
  3. 次に竹門先生から、1999年度の調査全体での、種別捕獲個体数 や推定個体数などが報告されました。 ブルーギルについては一桁以上減っているとか言ってました。 オオクチバスについては、捕獲された個体数が少ないことや、 再捕獲個体が無いことなどから、あまり信頼できる値ではないが、 値としては、昨年に比べてへっているので、今回の事業の効果は、 「あったかな」という結果だそうです。 カムルチーについては、推定値のオーダーは変わらないそうです。 モツゴとかフナとかコイとかについても、昨年より捕れた数は 減っているらしいです(特にフナ)。 この原因はわからないそうです(但しコイは除去している)。 逆に、スジエビとかヌマエビとかは、増えているかもしれないそうです。 まとめとして、 これらの変化が、年による条件の違いなのか、今回の事業による 影響なのかは、将来にならないとわからないと思うので、 提案としては、このような調査を、 一年おきぐらいには続けていく必要があるとのことです。
    • Q. ザリガニは?
      A. 余りかわっていない。
  4. 次に、樋上さんから、カメについての報告です。今回の事業では、 アカミミガメ (とワニガメ) については捕獲したので、実際にへったのかについて、 データに基づいて検証したそうです。 まず、調査方法と調査で捕れた結果について 説明してました。 次に、個体数推定ですが、クサガメについては、1998年と1999年 のデータではPetersen法によると、 157±12個体となったそうです。クサガメは再捕獲率が高く、 かなり信頼できる値だそうです。 アカミミガメの値と比較するため除去法という方法による推定 によると、157±23個体だったそうです。 アカミミガメは、除去法では、101±31個体となったそうです。 除去した数は52個体だったので、この推定値によると、今回の事業で、 アカミミガメを半減させたことになるそうです。
    しかし、クサガメに対するアカミミガメの比率を考えると、 1998年と1999年では変わっていないので、アカミミガメの数は 変わっていないということになってしまうそうです。 そもそも、クサガメの1999年だけの個体数推定はPetersen法では 61〜77個体になってしまうそうです。 カメを、野外の池から駆除しようという試みは、たぶん初めての試み なので、かなり画期的な事例だと思う。
    • Q. クサガメが減少した原因をおしえてください(樋上さんから)。
      A.
      1. 一つは、1998年の前半は、クサガメを池に返す場所が、 再び網に入りやすいところだったので、再捕獲率 が高かったのではないか。それ以降は、遠くに逃がした。
      2. もう一つは、池の開水域を確保する目的で、池の北側に 水路を作った。そこがカメの新たな棲み場所になっているので あみに入らなくなった。
    • Q. アカミミガメは池に定着して安定期に達していると言えますか? つまり、年齢構成などから、 小さいのから大きいのまでコンスタントにいるかとか。
      A. 多分、繁殖定着はしていると思う。
    • Q. 1998年と1999年の推定個体数が違うことについて、 1998年は、8月9月にたくさん捕れているが、1999年は、 8月9月には実施していない。イシガメは秋にしか捕れてない。
      A. 8月9月にやっていたら、結果は違っていたかもしれない。
  5. 午後になって、伴さんから、「深泥池魚類調査の教材化」について発表 されました。

    (途中)

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