ホームホーム お知らせ

2000年5月24日(水)

各位

深泥池の試験的水位調整の開始について(緊急連絡)

京都市文化財保護課では,天然記念物深泥池生物群集保全・ 活用専門委員会の審議を経て,今後深泥池の保全活用上 重要な水位の調整を行なうこととなりました.つきましては, 下記日程で,関係者による現地協議の上樋門の開門を行なう こととなりましたので,研究会の皆様にはご出席くださいま すようお願いいたします.

経緯説明

本件は,地水上の理由から降雨期前に樋門を開けて水位を下げ てほしいとの下鴨地区住民からの請願が端緒となっております. 深泥池の水は長年に渡り,農業用水としての利用されてきた 歴史があり,天然記念物の指定後も灌漑期については利水の ための水位低下を毎年繰り返してきた経緯があります. この操作によって例年梅雨入前には水位が低下していたので, 6月〜7月時の大雨に対してはある程度治水効果もあったか もしれません.ただし,梅雨の雨で水が上昇した上で夏の 渇水期を迎えるのが通常でしたので,深泥池生物群集の経験 してきた環境条件を保全するためには,8月中は水位を 下げない工夫が必要であると考えられます.こうした背景を 踏まえて今回の試験的水位調整では,5月末〜7月中旬までの 間に限り,まずは25cmの水位低下を試みることにしました. 水位の変化様式は,生物群集保全にとって極めて重要な環境条件 であるにもかかわらず,これまで樋門操作と水位の関係について 基本データの無いのが現状です.今回の試験的水位調整では, 樋門から流出する水量と池の水位を観測することによって, 今後の樋門管理を行なうための基礎データを得ることが求めら れます.このためには,流量ならびに水位データの常時 監視の体制を整える必要があります.現地協議では,こうした 課題も含めてご議論ならびに合意を得た上で実施していただく ことが望ましいと考えます.

文責:竹門康弘