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2009年5月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 加藤 義和

第107回打ち合わせ会報告

開催日時:5月6日(水・祝)14:00‐17:00

出席者

竹門康弘、田末利治、伊藤昭雄、成田研一、嶋路耕平、西村弘子、西堀智子、安部倉完、加藤義和、野尻浩彦、宮本水文、岡田英三郎、辻本典顯(順不同、敬称略)(計13名)

○はじめに

次回の打ち合わせ会は2009年6月7日(日)14:00から深泥池会館で行う予定です。

この日は、9:00‐11:00に外来魚の駆除作業を通常通り行った後、投網の講習会を行います(11:00‐12:00)。興味のある方は合わせてご参加ください。

1. 深泥池展の報告 (成田)

4月29日〜5月5日に長久堂で行われた深泥池展の会計報告と成果報告がありました。会場費と機材運搬のためのレンタカー代が主な経費であり,これらは昨年に引き続き深泥池自然観察会の予算で支払いました。

深泥池展への来訪者数は,7日間で三百数十人という盛況ぶりでした。今年は、深泥池展の常連の方々に加えて新しい方も出展してくださり、風景や生き物の写真、絵画、染色作品など、バラエティ豊かな展示となりました。今年も研究者によるポスターの展示が行われましたが、その中でも、浮島に侵入しているシカに興味を持たれる方が多かったようです。日を改めて、研究者による詳しい説明を打合会等でお願いすることになりました。

今後の課題として、来場した方にお願いしている名前・住所の記帳を発展させ、感想も書いて頂いて深泥池展の毎年の記録として保存していこうという提案がありました。また、会場での深泥池関連の書籍やグッズの売り上げが好調であったことから、これらの品や地元の農産物の販売によって、深泥池展を独立採算で開催できるよう工夫していくことになりました。

これまで、会場で使用するパネル類は宇治の防災研究所で保管していましたが、今年から、池の南側に隣接する児童公園の物置内に間借りさせてもらえることになりました。パネル類の搬出は6日に竹門さんの自家用車で数往復して終了しました.

2.シカの浮島への侵入について(田末)

深泥池展に出されたポスターでも指摘されていたように、現在の浮島はシカが入り放題となり、植生が広範囲にわたって荒らされています。特に、チンコ山の麓あたりは植生がなくなり、泥沼のようになってしまっています。チンコ山と池の境には、鹿よけネットが張り巡らさせてありますが、山の西端にある木でできた扉の下側の土が深くえぐれ、ここからシカが侵入しているのではないか、との指摘がありました。えぐれた部分は日に日に大きくなり、周辺にはシカの足跡や体毛が散乱しているので、ここから侵入しているのは間違いなさそうです。そこで相談の結果,伊藤さんにこの部分を塞いでもらうことになりました。

(追記:同依頼を受けて、伊藤さんが5月半ばにワイヤーメッシュで塞いでくれました。浮島へのシカの侵入を完全に止めることはまだできていませんが、少しずつでもシカが入りにくくすることで、被害は小さくなっていくと期待されます。)

3.外来魚駆除作業 (安部倉)

4月5日の駆除開始以降、バスは7尾(すべて刺し網による)、ブルーギルは59尾(うち59尾はモンドリによる)捕獲されています。産卵床はまだ見つかっていません。今年はゴールデンウィークまでさほど水温が上がらなかったため、産卵する個体が少なかったと考えられますが、これから増えてくると予想されます。特にこれからの2週間ほどは、木曜・日曜の作業日以外にも岸辺の監視を行い、集中的に駆除することにしました。

例年通り、刺し網を池の南岸に沿って張り巡らせてありますが、今年は網の汚れがひどく、外来魚が掛かりにくい状況になっているとの指摘がありました。網の目に茶色い水垢のようなものがびっしり付着しているため、網の存在を外来魚に気づかれてしまうようです。原因は今のところ不明です。これまで設置していたエリ網は、長年使ってきたために破れやすくなっています。そこで,京都市に新たに2基購入してもらうよう提案していくことにしました。

いっぽう,産卵のために岸辺に寄ってきたバスやブルーギルを捕獲するには投網が効果的ですが、現在駆除作業に参加しているメンバーの中には投網を打てる人があまりいません。そこで、次回の打合せ会の前(11:00−12:00)に投網の講習会を行うことになりました。安部倉さんに講師をお願いし、成田さんのお知り合いなど,投網を打てる他の方にも講師をお願いすることにしました。

4. 外来植物対策(伊藤)

池の周辺で外来植物のキショウブが咲き始めたので、5月に入ってから合計40本抜き取りました。今後も抜き取りを続けていきます。また,ウチワゼニクサにかぶせたシートの横から一部侵出しているとの報告がありました。(**打合せ会終了後**参照)

5.池の植物について(宮本・田末)

池を巡る車道沿いで最近目立っているタデ科の植物について、田末さんから「外来植物ではないか?」との意見が出されました。宮本さんに同定して頂いたところ、ホソバノウナギツカミという在来種に似ている、ということでした。判断は,今後植物分類の専門家に同定をお願いすることになりました。

6.深泥池の外来のカメ(西堀)

4月22日に池の南岸で外来のカメが捕獲されましたが、西堀さんに見て頂いたところ、キバラガメであることが分かりました。アカミミガメと同様、「ミドリガメ」という名で若い個体が売られているそうです。

深泥池で捕獲されたこれらの外来カメをどうするか、話し合われました。冷凍や薬物注射による安楽死はコストが高く、日本中で外来カメが増えており、全ての個体を安楽死させることは難しい状況ですが,深泥池のアカミミガメについては冷凍による安楽死の方針でいくことになりました。当日には西堀さんが数個体を持ち帰っていただき,残りは竹門さんが防災研で冷凍することになりました。また,これまでに外来カメを食べる試みも行われているそうです。殺したカメを焼却してしまうよりも成仏してもらえるとの意見があり、深泥池でも試してみることになりました。

7.今後の日程

次回の打ち合わせ会は2009年6月7日(日)14:00から深泥池会館で行います。この日は、9:00‐11:00に外来魚の駆除作業を通常通り行った後、投網の講習会を行います(11:00‐12:00)。興味のある方は合わせてご参加ください。

また、毎週木曜・日曜の9:00−12:00には刺し網、投網、モンドリなどによる外来魚の駆除作業を行なっています。興味ある方は見に来てください。自分でできそうと思われたら是非参加していただければ幸いです。

**打合せ会終了後**

皆で深泥池に移動し、ウチワゼニクサの現況を確認しました。昨秋に遮光シートをかけた部分ではウチワゼニクサの葉は確認されませんでしたが、まだ地中に根が残っているはずなので、引き続き、シートをかけておくことにしました。シートをかけた外側にまだウチワゼニクサが侵出してきていたので、この部分にも伊藤さんが早急にシートをかけることになりました.

池の北側(「狭間町」のバス停前辺り)で見慣れないアブラナ科の植物が白い花をつけていました。外来種の疑いもありましたが、同定の結果、在来種のミズタガラシであることが分かりました。