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2010年6月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 辻本 典顯

第119回打ち合わせ会報告
開催日時:6月6日(日)14:00‾17:00

出席者:竹門康弘、伊藤昭雄、宮本水文、加藤陸朗、澤田和子、加藤義和、嶋路耕平、辻本典顯(順不同・敬称略)(計8名)

はじめに

次回の打ち合わせ会は2010年7月4日(日)14:00から深泥池会館で行う予定です。

1. 訂正

先月の第118回打ち合わせ会報告の中に誤りがありました。訂正させていただきます。まず、「2010年4月の深泥池外来駆除成果報告 今後の方針」の中で、長さ20cmのかき網と記した所は、長さ20mの誤りでした。「植生管理 ウチワゼニクサ対策の現状と今後の予定」の中で、ビニルシートや刈り取ったヨシを被せたのが昨年の春ということになっていましたが、一昨年の秋の誤りでした。

2.近況報告

1) 遺失物(伊藤昭雄)

先日の作業中、池の中に女性の鞄が捨てられているのを発見しました。預金通帳、キャッシュカード、印鑑、免許証などが入っていましたので、上鴨警察署(北署)に届け出ました。

2) 密放流・釣りの通報(加藤陸朗・伊藤昭雄)

打ち合わせ会のあった6月6日、バイクで来た重装備の釣り人に釣りが禁止である旨の注意をしましたが、捨て台詞を返すなど止めようとしなかったため、警察に通報しました。

た、池の近所にお住まいの方が密放流の現場を目撃されましたが、どこに通報したらよいかわからなかったそうです。特定外来生物の放流は当然ながら、その他の生物の場合も深泥池では法律違反となりますので、今後はすぐに警察に通報するように依頼するということで確認しました。

3) ミツガシワの盗掘(伊藤昭雄)

5月28日から30日の間に、公園前のミツガシワ3畳分ほどが盗掘されました。保全作業作業中なのか区別がつかないとまずいので、今後水生生物研究会が作業をする際には、文化財保護課の腕章をつけてほしいと京都市から竹門先生のほうに通達がありました。

3. 深泥池水生生物研究会会計報告 5月31日現在(加藤陸朗)

収入の部
  2009年9月26日  引継ぎ額     92,528
  2010年3月14日  入金       360,000
  2010年5月1日   祝い金      5,000
                 合計  457,528
 
支出の部
  通信コピー費(仮払いを含む)     70,817
  修理消耗品費             21,424
  会合費                22,115
  弁当代                330,000
                 合計  444,356
 
残額                  13,172
  現金                 11,636
  預金                 1,536

4.2010年5月の深泥池外来駆除成果報告(嶋路耕平)

○4-5月の外来魚駆除報告(4月25日-5月30日)
小型刺し網 10回
ブルーギル 15尾、バス2尾、カムルチ 5尾、フナ 2 尾、コイ2尾 
刺し網 5月2日設置 7回
ブルーギル 0尾、バス2尾、カムルチ 8尾、フナ 5 尾
エリ網 10回
ブルーギル 4尾、バス0尾、バス稚魚 397尾、カムルチ 2尾、フナ 9 尾、フナ稚魚5尾、ヨシノボリ 9尾 
もんどり12回 
ブルーギル 152尾、バス1尾、バス稚魚 3尾
産卵床の破壊(卵ありのみ)
ギル 13個、バス 1個
計 ブルーギル 171尾、バス 5尾、バス稚魚 400尾

○ブルーギルの遺伝子サンプル

DNA分析用に肉片を採取したブルーギルは、すでに30尾を超えました。検体は、加藤陸朗さん宅の冷蔵庫にストックしていただいています。50サンプルに達したら、大阪府立大学の加藤幹男先生に分析を依頼する予定です。DNA分析によって、駆除作業により個体数が減り、近親交配が進んで遺伝的劣化が起きているかどうかを確認することができます。また、残存個体の遺伝子構成がわかれば、新たに放流された時に判別できることが期待されます。

○今後の予定

6月になりましたので、例年通り刺し網を少しずつはずし始めます。

岸際に大きなオオクチバスの魚影が確認されていますが、現在活動しているメンバーには投網を打てる人がいません。そこで、伊藤さんのお知り合いの万庭さんに、初夏と秋にそれぞれ1ヶ月間週に数回、池の公園前を巡回していただき毎回投網を10回打っていただくことになりました。この回数は、例年安部倉さんが行っていた方法に準ずるものです。また、捕獲した魚の記録は加藤陸朗さんにお願いすることになりました。

5.植生管理

1) 枝打ち(宮本水文)

 西山南水路沿いの枝打ちについては、4月の京都市文化財保護課との話し合いでは、枝葉の処分経費申請のために年末以降になる方針でしたが、静原の隅岡さんに枝打ちした材の回収をしていただけるとの提案がありましたので、文化財保護課の許可をいただければ枝葉の処分経費申請を待たずに本格的な作業を開始できるメドが立ちました。

ただし、枝打ちは今の深泥池の景観や環境を大きく変えてしまうため、水生生物研究会だけで決めるのではなく、広く専門家の意見も聞く必要がありそうです。6月12日(土)に奈良女子大学で生態学会近畿地区会があり、竹門先生も出席されるので、その際、自然保護専門委員会に枝打ちの提案をしていただき、生態学会の賛同を得て京都市に要請する方針としました。(その後、日本生態学会近畿地区会の自然保護専門委員会に提言を申請することになりました)

いっぽう、実際に枝打ちをする場合に、どの木をどこまで枝打ちするかは、作業中に図面を見ながら判断するということになりました。また、先月の打ち合わせ会では、区画を決めてその中の3分の1程度を試験的に枝打ちするという計画になっていましたが、学生アパート前からヒメコオホネ群落までの岸沿いの常緑樹をすべて対象にすることになりました。枝打ち前後に、照度を測定しますが、その際に使用する装置は水中でも使用できるものが望ましいとのことでした。藻類や浮泥があると正確に測定できないため何らかの措置が求められます。

2) 伐採実験予備調査結果(水温) (加藤義和)

以前の打ち合わせ会で加藤義和さんが報告された、2008年1月1日〜2009年1月10日(測定間隔1時間)、西山沿い南水路6地点と開水域5地点の水温測定結果を再度検討しました。枝打ちの効果を見る上で貴重な資料となりそうです。この測定は継続して行われ、近いうちに2010年6月6日までの結果も公表していただけるそうです。残念なことに1か所測定装置を設置したステンレスワイヤーが切断されて装置が無くなっていました。今後の設置では盗難対策が必要です。

3) ウチワゼニクサ(伊藤昭雄)

先月の打ち合わせ会でも議題になったウチワゼニクサの管理ですが、ビニルシートのまわり2m四方を根張り防止ポリプロピレン板と波板で囲うことになりました。すでに伊藤さんを中心に、自然史研究所の新井さんと京都精華大の平塚さんに作業を進めていただいています。