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20122月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 辻本 典顯

136回打ち合わせ会報告

開催日時:212日(日)15301700
出席者:竹門康弘、加藤義和、宮本水文、千田海帆、藤井太基、植田浩史、伊藤昭雄、
大畑吉弘、小林直正、田末利治、崔美景(順不同、敬称略)(計11名)


 午前中の枝払い作業から引き続き、近畿大学農学部1回生の千田海帆さん、藤井太基さん、植田浩史さんが参加してくださいました。細谷和海先生のご指導のもと、「バスバスターズ」のメンバーとして、外来魚駆除に取り組んでおられます。

 


1.枝払い作業の片付けについて(竹門)
20121月から3回にわたり、深泥池の南水路を暗くしていた樹木の枝払いを行いました。この作業で出た大量の枝については、大原里づくり協会に引き取っていただき、ストーブの薪として利用していただくことになりました。212日の10時から14時まで、林内に積み上げて保管してあった枝を南水路の入り口まで運び出し、里づくり協会のトラックで持ち帰ってもらいましたが、薪として使えるのはある程度の太さのある枝だけであったため、細い枝や葉については別の処理方法を考えることになりました。これらの枝葉が現在、パッカー車3杯程度は残っているので、竹門先生に文化財保護課と交渉してもらい、回収を検討してもらうことになりました。
今後も枝払いは続けますが、ストーブの薪としてなるべく多く活用してもらえるよう、枝の切り分け方を工夫することにしました。また、大量の葉については枝のまま放置して枯れさせ、集めたものを堆肥やマルチング材として伊藤さんに活用してもらうのがよい、という意見が出ました。薪にもできないほど細い枝の活用方法については、今後の課題となりました。
(竹門註:その後、文化財保護課との話し合いの結果、19日(日)に一旦元の林内に運び戻すことになりました。パッカー車の依頼は1か月前にしないと困難とのことでした。林内に戻してからの対応は改めて検討することにします。)

 

212日の枝払い搬出作業参加者:
崔美景、千田海帆、藤井太基、植田浩史、岡田英三郎、嶋路耕平、辻本典顯、宇佐美直治、宇佐美尚宏、宮本水文、田末利治、小林直正、伊藤昭夫、平山伸一、平山灯矢、竹門康弘、加藤義和(順不同)

 


2.大原での環境教育(竹門)
大原草生町の休耕田とためを利用した環境教育の計画が、竹門先生と大原学院(小中一貫教育校)との間で進んでいます。ビオトープとしてこれらの場所を整備し、生徒の環境学習に活かす取り組みです。ためでは、周囲を覆っているヒノキ林を今年の秋以降に伐採し、明るくなったにどのような生き物がやってくるのかを経年的に観察する予定です。休耕田には、深泥池から採取した泥をまき、どのような植物が生えてくるのかを観察する予定です。これにより、泥の中に保存されていた希少種の種子が発芽する可能性もあります。来年の冬には深泥池で泥の採取を行う予定ですが、そのために来年度の現状変更申請に底泥の採取を盛り込む必要があるため、3月までに泥の採取場所や方法を検討することになりました。

 

 

3深泥池・南水路の枝払いに伴う調査計画(加藤)
深泥池の南岸では現在、畔林が著しく発達し、その枝葉が水面にまで張り出して太陽光を遮っています。このような場所では、本来明るい水辺を好むと考えられる貴重な植物(林床:ショウジョウバカマ、モチツツジ、イワナシ、湿地:モウセンゴケ、サワギキョウ,ミツガシワ、ホシクサ類、水中:ヒメコウホネ,ガガブタなど)の生育が妨げられています。また、毎年大量の落葉が水中にもたらされ、その分解には大量の酸素が消費されることから、岸辺の低酸素化を助長していると考えられます。
こうした状況を改善するため、20121月より、南岸の一部区域で岸際の低木の伐採、高木の枝払いを進めてきました。かつての貴重な生物相を
深泥池の岸辺に取り戻すためには、今回の枝払いによって水辺にどのような変化がもたらされたのかを正しく把握し、今後の管理計画に反映させることが重要です。
枝払いを行う前から続けてきた水温の長期変動データからは、南西開水域のような明るい環境では南水路の暗い地点に比べて水温の日変動が大きく、平均水温も高い傾向になることが確認できました。
さらに今回、水辺の枝払いを行ったことにより、以下のような変化が起こると考えられます。

 

・水辺に届く光の増加
伐採を行うことで、水辺に十分な光が届くようになり、本来明るい水辺を好む貴重な動植物が回復してくると考えられます。これを検証するために、水辺の明るさおよび生物相を定期的に調査します。

 

への落葉の減少
への落葉が減れば、の中の低酸素状態が緩和され、本来の生物相が回復してくると考えられます。これを検証するために、落葉量(秋季)および生物相の調査を行います。

 

・その他の要因の変化
「水辺に届く光の増加」や「への落葉の減少」と並行して、平均水温の上昇、落葉の分解速度の上昇、付着藻類や水生植物の増加、水質の変化などが起こると考えられます。これらの変化も、枝払いの効果として重要なので、定期調査や操作実験によって明らかにします。

 

 これらの調査は、枝払いをした区域と枝払いをしなかった区域の両方で行い、比較を行います。枝払いをした地点の効果は、隣接する区域にも波及すると考えられるので、枝払い区域からの距離に応じて段階的に調査地点を設定することも検討中です。今年実施する調査の結果をもとに、来年以降の枝払いを計画する予定です。

 

 

4.残りの枝払いについて(竹門)
今年度に計画している分の枝払いを完了するためには、後5日ほど作業をする必要があります。219日、26日、311日に続きの作業を行い、以降の作業については改めて日程を調整することになりました。また,大原の里づくり協会には325日に木材の搬出をお願いすることになりました。このため、325日は朝から搬出作業をする予定です。

 

 

5.今後の予定
3
11日(日) 10時〜14時 枝払い
3
25日(日) 10時〜14時 枝払い、木材の搬出
3
31日(土) 14時〜17時 打ち合わせ会(
深泥池会館)

 

 

 

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