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20125月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 辻本 典顯

138回打ち合わせ会報告

開催日時:56日(日)14001700
出席者:竹門康弘、田末利治、伊藤昭雄、大畑吉弘、小林直正、宮本水文、池澤篤子、
M. Indrawan
、加藤義和、千田海帆、藤井太基、嶋路耕平、辻本典顯(順不同、敬称略)(計13名)

 

 

1.植生管理
・池畔林間伐実験の今後の予定(竹門・宮本)
 今年の1月から4月に間伐を実施した2地点については、今後、モニタリング調査を進めていきます。その経過を踏まえて、来年度にはさらに大規模な間伐を予定しています。そのために、今夏までのモニタリング調査の結果を加藤さん、宮本さんを中心に9月までにまとめ、来年度の間伐に関する提案書を作成し、文化庁に来年度の現状変更を申請する予定です。またその際に京都府立大学が継続して実施している毎木調査のデータと今回の結果を比較できればと考えています。深泥池に関する他の問題が出てくる可能性もあるので、南水路での間伐は2014年ごろまでには完了させる予定です。

 

・ウチワゼニクサの管理について(伊藤)
池北側のヨシ帯に繁茂しているウチワゼニクサ(外来種)については、現在、駆除のためにビニールシートで覆っていますが、分布範囲の拡大が止まらない状況です。ビニールシートの重しとしてウチワゼニクサのついた土の塊を使ってしまうと、そこからの切れ根や種子によって分布がさらに拡大するおそれがあります。そこで、ビニールシートの重しには丸太などを用い、ウチワゼニクサの根や種子が混入しているおそれのある土は注意して扱うように周知徹底することにしました。将来的には、ウチワゼニクサを土ごと除去する作業が必要になるかもしれません。

 

・イトタヌキモの対策(田末)
 昨年から、池の開水域でイトタヌキモが増えてきています。また、1月から行ってきた南水路での池畔林間伐の結果、伐採したところでは明るくなってイトタヌキモが増えているのではないか、との指摘がありました。イトタヌキモは深泥池の在来種ですが、あまり増えすぎると大量の有機物を水中にもたらし、水中の溶存酸素を低下させる原因となる恐れがあります。イトタヌキモの増減に注意を払いつつ、増えすぎた場合にはすくい取って堆肥として利用するなどの管理方法についても検討していくことにしました。

 

・南水路・間伐地点の落ち葉について(宮本)
 池畔林を間伐した地点では、集水域からの栄養塩流入量の減少や林床植生の回復を図るため、林床に堆積した落ち葉を取り除くことにしました。今後、伐採後のモニタリングと合わせて落ち葉の除去を実施し、取り除いた落ち葉は堆肥として農地で使ってもらえるように調整する予定です。

 

 

2.外来魚関連
4月の外来魚駆除成果(田末・小林)
 オオクチバスおよびブルーギルの繁殖活動が南東岸を中心に見られるようになりました。今年は今のところ両種の捕獲数は少ないですが、大型の個体が何度も目撃されているため
産卵床の破壊や投網など、これまでに効果が認められた方法で対処していきます。また、以前にも打ち合わせ会で議題になった雄の肝臓をすり潰したもので雌を誘き寄せる試みについても雄の肝臓が得られれば実施する方針としました。このため,千田さんから近畿大学の釣り部に入手を依頼していただく予定です。

 

・釣り対策(田末・伊藤)
 枝払いによって水際にアクセスしやすくなったこともあってか釣り人がパラパラと出始めています。打ち合わせ会では、京都市には釣りの禁止と違反すれば罰金を支払わければならないことを強調してほしいとの意見が出るとともに、深泥池がとても貴重な自然遺産であることをわかりやすく伝えるような活動を通して釣り人の意識を変えていきたいとの意見も出ました。

 

 

3.深泥池展(写真展)について(田末・池澤・竹門)
 昨年度まで、長久堂北山店にてゴールデンウィーク期間中に深泥池展を開催してきましたが、今年度は会場費の負担増などの理由で開催しませんでした。今後は,下京区や北区のロビーなどで会場費のかからない場所での開催を検討することになりました。また,来年については,深泥池会館で地元町内会の方々を対象として深泥池展を開催する方針です。今から展示物の準備をお願いいたします。

 

 

4.深泥池の航空写真撮影について(竹門)
遠藤彰さんが管理をされていた,旧深泥池学術調査団の貯金管理を竹門が引き継ぎました。これは特定の団体が使用する予算には不向きであるため,深泥池とその周辺部の航空写真を撮影し,これを一般に公開することにしました。これにより、地上からはわかりにくい浮島内部や集水域の様子を見て取ることができますし、過去に撮影された航空写真と比較することで、池を取り巻く環境の経年変化も知ることができます。撮影した航空写真は研究会のホームページ上で閲覧できるようにし、広く活用してもらえるようにする予定です。

 

5

インドネシアで鳥類の分類や生態を研究しておられるMochamad Indrawan博士が、打ち合わせ会に参加してくださいました。現在は九州大学に留学中で、日本の里山管理について学んでおられます。深泥池での取り組みにも興味を持ってくださり、様々な質問をいただきました。また、インドネシアでの森林管理の現状や生物多様性に関する我々の質問にも答えていただきました。

 

次回の打ち合わせ会は、61714時から深泥池会館にて行います。

 

 

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