ホーム お知らせ

20132月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 辻本 典顯

145回打ち合わせ会報告

開催日時:22日(土)14:0017:00
出席者:竹門康弘、田末利治、小林直正、宮本水文、木村満、加藤義和、辻本典顯(順不同・敬称略)(7名)

 

1.夏原グラントへの助成金の申請(竹門・加藤)
 水生生物研究会では2012年の1月から3月にかけて池畔林の2地点で試験的に枝払い・伐採を行いました。枝払い・伐採後には陸域植生のみならず、伐採試験区周辺の水域植生、マクロベントス群集および物理化学的環境にも変化があることが期待されます。今後は継続して事後調査を行うための調査資金を調達する必要があります。そこでこの度、2013年度平和堂財団環境助成金「夏原グラント」http://shiga-npo.la.coocan.jp/ に応募いたしました(締め切りが131日までであっため、事後報告となってしまいました)。今回は学生団体「深泥池池畔林研究会」として応募し、「京都市・深泥池における池畔林伐採実験のモニタリング」というテーマを掲げました。活動内容については先月の打ち合わせ会報告で詳しく説明しましたが、鬱閉区、部分伐採区;試験区、開放区において、環境測定ならびに林床植生、水生植生および水生動物調査を行う予定です。現在のメンバーは学生を中心に5人ですが、調査の際には多くの方にお手伝いいただければ幸いです。選考結果については4月までには発表されるようです。また、活動の意義が認められれば助成の継続も可能性があるとのことです。結果がわかり次第みなさまにご報告いたします。

 

2.ジュンサイ利用の仕組みと組織づくりについて(竹門・木村)
 生物群集が天然記念物に指定されている深泥池でジュンサイの利用を実現するためのハードルについて改めて話し合いました。実現に必要な条件として、以下の点が挙げられました。
1)利用目的ではなく保全目的であることが必要であり、利用の仕方が保全の目的に合致していることが科学的根拠をもって示されていること。
2)保全目的に合った収穫・管理手法で確実に実施できる組織が存在すること
3)利用の段で個人の収益ではなく公益となることが保証されていること
4)それでありながら、地元の方々が活動に参加し続けるための動機を維持できるだけの魅力があること(例えば試食会に参加できる権利など)。
これらを担う組織をつくるためには、深泥池の町内で認知されている美しくする会がNPO法人になることが望ましいとの意見がありました。

 

3.植生管理(竹門)
・ヒノキ林の枝払い下見の報告(竹門)
現在西山のヒノキ林は歩道に沿って幅50 m以上にわたって広がっており、高さ20 mをこえる木もあります。ヒノキ林前の汀は薄暗く、水生植物がほとんど生えていません。今後ヒノキ林の管理をどうしていくのかについて、打ち合わせ会でもたびたび議論してきました。そこで、専門家である森林再生支援センター常務理事の高田研一さんにアドバイスをいただくために、113日に高田さんと一緒にヒノキ林を下見しました。その結果、一部の木を残しながら伐採、管理していくのがよく、また、作業の際には山仕事のプロをお呼びしたほうがよいという意見をいただきました。今回の下見を受けて、長期的な管理をめざした計画を練る必要があります。したがって、実際の作業はさらに京都市との話し合いが終わってからになるため、少し先の話になりそうです。また、みなさまからもご質問、ご意見を募集しております。


・外来種オオバナノイトタヌキモの堆肥への利用(木村)
外来種オオバナノイトタヌキモが大繁殖しており、これらを除去する必要があります。打ち合わせ会では深泥池を美しくする会と一緒に、除去した植物体を堆肥にする計画を立ててきました。また、深泥池を美しくする会には京都市に、コンポストを設置するための申請をしていただきました。しかしながら、堆肥を実際に利用する地元農家の方々は、堆肥には広葉樹のみを利用するほうがよいとのご意見であるため、現状では除去した外来種オオバナノイトタヌキモはパッカー車で引き取ってもらう交渉をする必要がありそうです。今後は臭いや熟成期間を考慮した上で、ある程度除去した水草を混ぜることはできないか試してみる必要があるとの意見が出ました。

 

4.シカ害対策(田末・木村)
深泥池ではいたるところでシカの食害が見られます。また、浮島では食害だけでなく、ミズゴケのマットが踏み荒らされ、直径10 m以上に広がったシカの休憩場所?が点在しているため、早急にシカ害対策を練る必要があります。今回の打ち合わせ会でも、この問題について議論しました。その中で、まずは応急手当として、チンコ山に沿って張られているシカネットの補修を、文化財保護課に要請する必要があるとの意見が出ました。その際、ネットには金属のワイアーが入ったものにするのが望ましいという見解で一致しました。また、辻野さんが2005年前後に行われたシカ害の調査を、2013年度にも再度行っていただけるようお願いしてはどうかという意見も出ました。

 

5.HP更新
加藤義和さんに深泥池のホームページを更新していただきました。1月までの打ち合わせ会報告のほか、11月に行った深泥池展や12月の忘年会、1月に行われた深泥池を美しくする会主催の餅つき、ヒノキ林下見の写真を見ることができます(撮影者:朝妻力さん〈本会員・俳句会 雲の峰主宰〉、竹門康弘先生、加藤義和さん)。http://mizoro.org/ をご覧ください。

 

6.2013年深泥池展(田末・竹門)
 2013年深泥池展の日程が決まりました。場所は会場費と地元の皆さんとの交流を考えて、深泥池会館になりました。期間は201353日(金)〜6日(月)の4日間で、2日(木)に展示物を搬入します。つきましては作品を出展していただける方、準備・片付けのお手伝をしていいただける方を募集いたします。みなさまお誘い合わせの上、足をお運びいただければ幸いです。開催場所が駅やバス停から遠くなり、例年よりも来観者が少なくなることが予想されますので、早い時期から計画を練り、各方面への宣伝に力を入れる必要があるとの意見が出ました。

 

7.今後の予定
3
2日(土)打ち合わせ会 14時〜17時 深泥池会館
*先日、京都自然史研究所から水生生物研究会に2012年度外来魚駆除活動費が入金されました。作業に参加いただいた方には3月の打ち合わせ会の際にお弁当代をお渡しいたします。また、打ち合わせ会に参加できない方には郵送いたします。2013年度もよろしくお願いいたします。

 

 

 

ホーム | 新しいところ | 会について | 深泥池について | おしらせ | リンク集 | 全体図