ホーム お知らせ

20139月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

151回打ち合わせ会報告

連絡係 辻本 典顯

次回の打ち合わせ会予定
次回の打ち合わせ会を20131014日(月・祝)1400から深泥池会館で行う予定です。通常と異なり、月曜日(体育の日)に行いますのでご注意ください。

 
開催日時:98日(日)14:0017:00
出席者:竹門康弘、田末利治、小林直正、成田研一、宮本水文、木村満、斉藤孝、鈴木優江、

鈴木日和、澤健次(賀茂川漁業協同組合代表理事組合長)、加藤義和、鄭呂尚、嶋路耕平、辻本典顯(順不同・敬称略)(14名)

 

1.夏休み底生動物調査結果報告(竹門)
 今年も810日(土)に水生動物調査を行いました。今年の参加人数は18名とやや少なかったものの、例年に劣らない54タクサ510個体が採集されました(添付資料1および添付資料2参照)。また昨年に引き続き、今年も日向と日陰を区別して採集を行った結果、どちらか一方の環境のみで採集された種が複数見られました。したがって、池には日向を好む種と日陰を好む種の両方が生息していると考えられるので、今後は日陰も適度に残しつつ、日当たりのよい水辺を作っていくことが望ましいと考えられます。
今年の結果から特筆すべきは次の4点です。まずトンボ科ネキトンボの幼虫、コシボソガガンボ科の幼虫、コケムシの一種の計3種がモニタリング開始後初めて記録されました。
 2点目に、今年は13種のトンボの幼虫が確認され、種数についてはここ10年十数種前後で安定しています。一方個体数については、イトトンボやギンヤンマの仲間で著しく減少しています。今後は、種組成や個体数の変化と外来魚の個体数や植生の変化との関連について定量的に検証していく必要があるとの意見が出ました。
 3点目に、カワコザラガイが2000年以来13年ぶりに確認されました。本種は、1970年代には普通に見られましたが、近年はきわめて稀とのことです。
 4点目に、コミズムシの一種が64個体採集されました。本種は池全域でいったん絶滅寸前になりましたが、2008年以降個体数が回復してきていると考えられます。

 

2.池畔林伐採後モニタリング−2013年夏−結果報告(加藤)
 昨年深泥池南岸で行った池畔林伐採の影響を知るためのモニタリング調査として、岸辺の底生動物採集と簡単な水質調査(パックテスト&ポータブル水質計)を、南水路沿いと公園前の岸辺の計9地点(A1,2,4,5(鬱閉区)、A3,6(部分伐採区;試験区)、A79(開放区))で実施しました(資料3−裏面地図参照)。この形式の調査は、20107月の事前調査、20127月事後調査@に引き続き、今回で3回目となります。環境測定についてはまとめが終わりましたので、打ち合わせ会ではその結果を加藤義和さんにご報告いただきました。その結果ほとんどの測定項目について、枝払いの有無に関わらず、鬱閉区と解放区との間に伐採による水温や水質等の物理化学的環境の有意な差は認められないとのことでした。しかしながらEC(電気伝導度)については、浄水谷に近い地点では高く、離れるにつれて低下するという傾向が見られたことから、水道水の漏水の影響が指摘されました。水生動物調査については、ソーティングを経て、同定作業に入るとのことでしたので、そちらの結果が出てから改めて報告を受けることになりました。また、水質調査については2月に再度実施するとのことでした。
 
3.浮島湿原植生の再調査計画(鄭)
 奈良教育大学の松井淳先生と辻野亮先生の研究グループを中心に、深泥池浮島植生の再調査を実施することになりました。この調査では、前回の調査(2006年)以後の植生の変化を把握し、集水域の人為的な影響、シカや外来種の浮島への侵入の影響等を明らかにすることを目的としています。調査期間は10月初めから10月末までで、現在のところ、2日(水)、4日(金)〜7日(月)、9日(水)、11日(土)、13日(日)、16日(水)、18日(土)、20日(日)、25日(金)を予定しています(予備日2627日)。調査内容は@浮島上の植生地図作成、Aベルトトランセクト調査による植物目録作成とシカによる採食痕の調査、B水質測定、C 糞塊法によるシカの個体数推定の4つです。興味のある方は是非ご参加ください。なおご連絡、ご質問等は鄭呂尚さんa133407@student.nara-edu.ac.jpまでお願いします。どうぞよろしくお願いいたします。また、これらの調査に加えて、2013年秋に航空写真を撮影し、池全域の植生分布図の最新版を作成する予定です。
 
4.池畔林の枝払い・伐採地点における事後調査(宮本・加藤・辻本)
池南岸の池畔林の植生調査
 これまでに進めてきた池南岸での池畔林伐採後モニタリングの一環として、伐採した2地点において、池の岸から歩道までの区間で植生調査を行うことになりました。また、伐採を行っていない2地点でも同様の調査を行い、結果を比較することで、伐採を行ったことによる効果を検証する予定です。調査日時は1020日(日)午前9時〜(夕方に終了予定)になりました。調査にご参加いただける方は水生生物研究会の作業小屋前(深泥池の南西角)にお集まりください。当日は池の岸沿いや斜面での作業になりますので、動きやすい服装でお越しください。おおよその参加人数の把握のため、参加される方は事前に加藤義和さんyoshikatoo1022@gmail.comまでご連絡いただければ幸いです(当日の飛び入り参加や、都合のよろしい時間のみの参加も可能です)。
シカ柵の設置
 7月の植生調査の際に、枝払い区画の林床には草本、木本を含め多数の芽生えが確認され、枝を落とした木からのぼう芽も見られました。一方で、シカによる食痕とみられるダメージも確認されました。このような状況を踏まえ、枝払いを行った区画を柵で囲って食害を防いだほうがよいとの意見が出ていました。その際、区画全体を囲ってしまうと、植生の回復がシカ食害を免れたことによるものなのか、枝払いによって被陰から解放されたことによるものなのかの評価が難しくなることが予想されます。そのため、枝払い区画の半分を柵で囲い、@枝払い・シカ排除区、残りの半分をA枝払い・シカ非排除区とし、さらにB枝払い未実施・シカ非排除区を新たに設置してはどうかという意見が出ました。いずれにしても今年度中の設置を目標に、文化財保護課や緑政課とも話し合いながら計画を立てていくという意見で一致しました。

 

5.今後の予定
 次回の打ち合わせ会を20131014日(月・祝)1400から深泥池会館にて開催することを決めました。また、今年の市民参加による深泥池水質調査を113日(日)に実施することにしました。

 

915日(日)         後期外来魚駆除作業開始日(毎週木・日、1027日まで)
10
2日(水)〜25日(金) 浮島湿原植生の調査
10
14日(月・祝)      10月の打ち合わせ会
10
19日(土)          深泥池地区 子ども神輿
10
20日(日)         池南岸の池畔林の植生調査
10
27日(日)          後期外来魚駆除作業終了日(網洗い)
11
3日(日)            市民参加による深泥池水質調査
11
17日(日)          深泥池一斉清掃(深泥池を美しくする会)

 

 

 

ホーム | 新しいところ | 会について | 深泥池について | おしらせ | リンク集 | 全体図