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20143月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

157回打ち合わせ会報告

連絡係 辻本 典顯

開催日時:31日(土)15:0017:00
出席者:竹門康弘、伊藤昭雄、小林直正、成田研一、宮本水文、加藤義和、野尻浩彦、嶋路耕平、

山田紗友美、辻本典顯(順不同・敬称略)(10名)

 

1 ノーバスネット総会(竹門・野尻・辻本)
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15日に深泥池水生生物研究会が助成を受けているノーバスネットの総会がありました。深泥池水生生物研究会では、夏休み底生動物調査の結果をベースに外来種アメリカザリガニとウシガエルの捕獲個体数の経年変化を解析し、以下の内容で発表しました。

 

<深泥池におけるアメリカザリガニとウシガエルの増減傾向(抜粋)>
深泥池水生生物研究会では、外来魚駆除の効果を調べるため、1998年から毎年夏休みに市民参加型の底生動物モニタリングを実施している。この調査によって、タモ網で採集された底生動物群集のデータが16年分蓄積集計されている。今回は、このデータを用いて、アメリカザリガニおよびウシガエルのオタマジャクシの捕獲個体数の経年変化を調べた。なお、先行研究により深泥池では、ウシガエルの成体がアメリカザリガニを捕食していることが明らかになっている。
アメリカザリガニ、ウシガエルのオタマジャクシの両者とも、捕獲個体数に年次変動がみられた。その変動パターンは、食う、食われるといった単純な関係によるものではない可能性もあるが、当年のアメリカザリガニと2年前のウシガエルのオタマジャクシの捕獲個体数との間に正の相関関係がみられた。ウシガエルは12年で成体になる。したがってこの結果は、2年前にアメリカザリガニが多いと、その年のウシガエルの繁殖量が増えることに起因するのかもしれない。しかしながら、ウシガエルの寿命は79年であり、どのステージのアメリカザリガニがどのステージのウシガエルによってどれだけ捕食されているかは不明である。したがって、今回の仮説を検証するためには、今後ウシガエルの成体を含めた個体群動態や餌内容について継続調査が必要である。深泥池では現在、両者とも採れた分は駆除するものの、駆除対象として積極的な捕獲を行っていないが、今後駆除対象に加えてより効率的な駆除を行う必要があるかもしれない。
 他の団体から、アミリカザリガニやウシガエルに関して、一般に知られているものとは異なる生活史があることが報告されました。三つ池公園を活用する会は、アメリカザリガニはほぼ一年中産卵していると報告しました。生活史の把握は、繁殖成功や駆除成果を見積もる際に重要な情報ですので、深泥池でもそれらを把握していく必要があります。また、認定NPO法人生態工房からは、10月〜11月頃に汀にベニヤ板を置いておくと、ウシガエルの新成体がたくさん捕獲できるという情報が得られたので、2014年度の外来魚駆除作業時に実施してみることになりました。

 

2 防鹿柵設置(竹門・加藤)
 シカによる林床植生の食害状況を調査するため、2014223日に、滋賀県立大学の野間直彦先生のご指導の下、防鹿柵(シカネット)を設置しました。設置場所は、南水路沿いの2か所(20122月に池畔林の試験伐採を行った区域)です。寒い中、長時間の作業にご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。南水路沿いの歩道から水際にかけて設置されているため、景観上の支障があります。ご理解とご協力をお願いいたします。また、防鹿柵の付近を通行する場合は、以下の2点をご注意ください。
(1)
足元に注意
 シカの潜り込みを防ぐため、防鹿柵の裾が歩道上にペグ(プラスチック製)で数か所固定されています。ペグがゆるんで浮いてくる場合がありますが、その場合はつまずきやすくなりますので、通行の際にはご注意ください。
(2)
動けなくなったシカに注意
 シカの角がネットに引っ掛かり、シカが動けなくなってしまうことがあります。動けなくなったシカは興奮しており、非常に危険です。大けがにつながるおそれがあるので、絶対に近寄らず、すぐに京都市文化財保護課(075-366-1498)あるいは水生生物研究会の会員までご連絡ください。

 

3 2014年度作業計画
・外来魚駆除作業(竹門・小林)
 2014年度の外来魚駆除作業を413日(日)から開始することになりました。例年通り毎週木、日、朝9時から12時です。なお13日(日)にはもんどりを設置し、20日(日)にはエリ網を設置します。また、投網を打つ場所の掃除(石や枝の撤去や水草の除去)も行います。みなさまふるってご参加ください。
 捕獲した外来魚の処分について意見が出ました。魚はこれまではホルマリンで固定、ポリタンクに詰め、京都大学防災研の倉庫に保存していました。またこれらの魚は、体長測定や胃の内容物調査に用いられていました。しかしこの度、倉庫の空きスペースがなくなったことから、捕獲した魚はその場で体長を記録して山に埋め、一部のみDNAサンプル用にエタノール固定することになりました。
・オオバナノイトタヌキモ除去(竹門・伊藤)
 オオバナノイトタヌキモ除去のために、伊藤さんに除去用の網を製作していただくことになりました。この件に関しては2013年度の作業として、陸に植物遺体を積み上げないことを条件に文化財保護課からの実施許可が下りています。3月中に試作網を使ってみて、効率的な除去方法および網の形状を考えることになりました。

 



 

 

 

 

 

 

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