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20145月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

159回打ち合わせ会報告

連絡係 辻本 典顯

 

○次回の打ち合わせ会予定

次回の第160回打ち合わせ会を201468日(日)14:00から深泥池会館で行う予定です。

 

開催日時:54日(日)14:0016:00

出席者:竹門康弘、田末利治、伊藤昭雄、小林直正、稲畑憲昭、宮本水文、木村満、加藤義和、野尻浩彦、山田紗友美、中島広樹、辻本典顯(順不同・敬称略)(12名)

記録:加藤義和

 

12014年深泥池展(竹門)

 2014年深泥池展の会場・日程が決まりました。会場は昨年と同様、深泥池会館です。期間は2014112日(日)〜3日(月・祝)の2日間で、1日(木)に展示物を搬入します。まだ半年先のイベントですが、展示内容や各方面への宣伝など、今後の打ち合わせ会で検討していく予定です。また、112日には、毎年恒例の深泥池水質調査も実施します(午後1時から)。

 

24月の外来魚駆除成果報告(小林)

 413日から54日までに計7回の作業をしました(エリ網は420日に設置したので計4回)。この間、オオクチバスが7尾捕獲されましたが、このうち3個体は体長20cm以上ありました。また、捕獲には至っていないものの30cm以上の個体が泳いでいるのが確認されています。池で生まれた個体は餌が少なく、1年でこれほどの大きさまで成長できないことから、大型個体の密放流が行われた可能性があります。

 ブルーギルは11尾捕獲されました。5月の連休になっても産卵床は確認されておらず、例年よりも繁殖が遅れているようです。しかし、捕獲された個体には、卵で腹が大きく膨らんだ雌が含まれており、間もなく繁殖が始まると予想されます。外来魚を駆除する際には、繁殖を徹底的に阻止するのが最も効果的であることが、安部倉さんの個体群予想モデルや他の地域での駆除成果によって示されています。今年も、産卵床の徹底的な破壊やモンドリの追加設置による繁殖個体の捕獲など、集中的な駆除活動を行うことが必要です。(54日当日、打合会の後に池を見に行ったところ、昨年はいなかった大形のブルーギル6個体が隣接した場所に繁殖縄張りをつくっていました。これらも連休の直前か、連休の初めに密放流されたと考えられます。)

 いっぽう、今回は、フナ(キンブナ)の幼魚(5cm程度)が7尾捕獲されました。これらの個体は、昨年に生まれ、冬越ししたと考えられます。また、同じくらいの大きさのフナの幼魚が20尾ほどの群れを作り、岸辺を泳いでいる姿も目撃されました。1998年に外来魚駆除活動を開始して以来、当年生まれの個体が捕獲されることはありましたが、外来魚に食べられるなどの原因で冬までに全滅し、翌年まで生存した個体が確認されたことはありませんでした。昨年9月には、当年生まれの個体が多数捕獲され、その後の成長が期待されていましたが、これらの個体が無事に冬を越すことができたようです。このことは、オオクチバスやブルーギルの成魚数が抑制された効果の一つと考えられ、17年目に入った駆除活動の大きな成果を示す朗報でした。しかし、フナの幼魚はオオクチバスの格好の餌になるおそれがあります。現在目撃されている大型個体を含め、オオクチバスの駆除を急ぐ必要があります。

 その他の動物として、カムルチー6尾、アメリカザリガニ7匹、ウシガエル2匹(捕獲後、アルコール固定)、アカミミガメ10匹(うち1匹は死亡)、クサガメ2匹、スッポン1匹(モンドリ内で死亡)が捕獲されました。死んだカメは水中に沈めたモンドリで発見されました。今後、モンドリをセットする際に、上端を水面に出して、入ったカメが呼吸を出来るようにする注意が必要との指摘がありました。

 深泥池で実施してきた外来魚駆除の成果について、今秋、竹門先生が日本魚類学会のシンポジウムにおいて発表されます。このシンポジウムは学会員以外でも参加できます。詳細は、学会ホームページ(http://www.fish-isj.jp/event/2014/symposium.html)にて随時公開される予定です。

 

2014年度魚類学会シンポジウム

「日本の外来魚問題の現状を考える:外来生物法制定から10年で何が変わったのか?」

日時:20141117日(月) 場所:神奈川県立 生命の星・地球博物館

 

3.オオバナノイトタヌキモの除去(伊藤)

 413日から54日まで、外来魚駆除作業の際にオオバナノイトタヌキモの除去を実施しました。今年の作業はこれで終了し、除去した植物は連休明けに京都市に回収してもらう予定です。オオバナノイトタヌキモのマットは、4月には大部分が沈んでしまうことが分かったため、来年は23月中に作業を実施し、効果的な除去を行う予定としました。

 

4.ジュンサイの保全・利用について(竹門・木村)

 今年、深泥池を美しくする会が設立50年を迎えました。木村さんが、深泥池を美しくする会の規約の中で、会の目的の一つに深泥池の保全活動が明記されていることを見出されました。そこで、今後、天然記念物である深泥池の保護・育成に資する活動を行なう余地があることを再確認しました。そして、やはり地元のメンバーが受け入れ易いテーマは、水生生物研究会と連携しながらジュンサイの保全・利用を進めていくこと方針であるところに落ち着きました。水生生物研究会からは、11月の深泥池展の際に両会で会合を開き、池の現状や今後の方針について意見交換をしてはどうか、との意見が出されました。それまでに、木村さんに根回しをしていただくようお願いしました。

 

5.深泥池の航空写真(竹門)

 2013927日に撮影された深泥池の航空写真(アジア航測撮影、オルソ化済み)を水生生物研究会参加者の皆さまに提供いたします。研究や広報に自由にご使用いただけますが、写真の掲載や公開にあたっては、「深泥池水生生物研究会提供」のクレジットを記載願います。画像は、水生生物研究会のホームページよりダウンロードできるようにすることになりました。(近日公開予定です。)

 

6.シカの駆除について(竹門)

 これまでにも度々お知らせしている通り、深泥池周辺や浮島内へのシカの侵入や食害による植生への影響が深刻なものになっています。天然記念物である深泥池の貴重な生態系が変容する野を防ぐためには、今後、シカの駆除も検討していく必要があります。宝が池では、すでに罠による捕獲を実施しており、数頭が駆除されたそうです。深泥池でも情報を集め、必要な手続きや狩猟者への依頼などを検討することになりました。その際にはただ駆除するのではなく、捕獲したシカを深泥池の恵みとして味わうことを目指すことにしました。

 

7.今後の予定

68日(日)第160回打ち合わせ会 14:00 深泥池会館

 

 

 

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