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20146月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

160回打ち合わせ会報告

連絡係 辻本 典顯

 

次回の打ち合わせ会予定

次回の第161回打ち合わせ会を201476日(日)15:00から深泥池会館で行う予定です。

いつもより開始が1時間遅いのでご注意ください。

 

この日は、9:00-11:00に通常の外来生物駆除活動、12:00-15:00に防鹿柵の設置を行います。

都合のつく方はぜひこちらの作業にもご参加願います。

 

開催日時:68日(日)14:0016:00

出席者:竹門康弘、田末利治、伊藤昭雄、小林直正、木村満、加藤義和、鄭呂尚、山田紗友美、北尾晃一(順不同・敬称略)(9名)

記録:加藤義和

 

1.5月の外来魚駆除成果報告(小林・田末)

 58日から68日までに計9回の作業をしました。この間、オオクチバスは20cm以下の個体が2尾、稚魚が250尾程度捕獲されました。残念ながら、今年も繁殖に成功してしまったようです。また、5月に報告した30cm以上の個体(密放流の可能性大)についてはその後、目撃が途絶えました。

ブルーギルは、2歳魚以上が9尾、昨年生まれの1歳魚が21尾捕獲されました。モンドリで捕獲された個体は少なく、ほとんどが投網で捕獲されました。捕獲場所は、ボート小屋から学生アパート前に集中しています。例年は、ゴールデンウィークの頃からブルーギルの繁殖行動が目立つようになりますが、今年は、ブルーギルが活発に活動するようになったのは6月に入ってからでした。産卵床も、学生アパートの前で2つ確認されただけでした。しかし、その後も20cm近い大形のオスが岸辺を泳いでいるのが目撃されており、これから繁殖する可能性があります(サイズ的にこれらのブルーギルも密放流された可能性が高い)。

先月に続き今月も、昨年に生まれて冬越ししたとみられるフナ(ギンブナ)の幼魚(5cm程度)が1尾捕獲されました。また、フナの稚魚が276尾捕獲されました(おもにエリ網で捕獲)。冬越ししたフナ幼魚の確認や、これほど多くのフナ稚魚の確認は、1998年に外来魚駆除活動を開始して以来、今年が初めてのことです。このことは、オオクチバスやブルーギルの成魚数が抑制された効果の一つと考えられ、17年目に入った駆除活動の成果を示す大きな朗報でした。しかし、フナの幼魚や稚魚はオオクチバスの格好の餌になるおそれがあるため、オオクチバスの駆除をさらに徹底する必要があります。

その他の生物として、カムルチー7尾、アメリカザリガニ5匹、ウシガエル10匹(すべてオタマジャクシ)、アカミミガメ13匹、クサガメ1匹が捕獲されました。また、今年はオオマリコケムシの群体(直径10cmから20cm程度)が目立っているとの報告がありました。

 

2.釣り人対策(加藤・伊藤)

 20122月以降、池の南岸で池畔林を伐採し、林床植生や水域のモニタリング調査を続けています。しかし、伐採を行った地点(2か所)では、岸辺から水面までが開けており、人目にもつきにくいため、隠れて釣りができる絶好のポイントになってしまっているようです。現場では、釣り人の目撃や、テグス、ルアーなどのごみの放置が確認されています。天然記念物である深泥池において、許可なく生物の捕獲を行うことは違法行為であり、5年以下の懲役もしくは禁錮または30万円以下の罰金が科せられます(文化財保護法第百九十六条)。釣り人への対策として、沖合の水面付近にロープを張り、ルアー等が引っ掛かるようにすることで、釣りをしにくい環境にすることにしました。

 

3.2014年度の現状変更申請(竹門)

 深泥池における今年度の現状変更申請では、以下の6つの調査計画を申請しました。

文化庁からの許可が下りるのは、6月末から7月中旬になる予定です。

1)水位、水温、水質調査(責任者:竹門康弘)

2)池および集水域の植物相調査(担当者:松井淳)

3)動物群集調査(担当者:竹門康弘)

4)開水域のジュンサイ群落の管理手法に関する研究(担当者:辻本典顯)

5)南岸沿いの林冠枝払いによる光遮断の生物群集影響調査(担当者:加藤義和)

6)ニホンジカ生息状況の把握調査(担当者:松井淳、辻野亮)

 

4.防鹿柵の設置(加藤)

 池の南岸で行っている林床植生のモニタリング調査に関連して、20142月に伐採区2か所に防鹿柵を設置しました。比較研究のため、今年度は対照区の2か所に防鹿柵を設置します。防鹿柵設置の許可申請中ですので、許可の降りた日以降に現場写真を撮影して報告書に掲載する必要があります。

 

<作業日程>

76日(日)12:00-15:00

(この日は、9:00-11:00に通常の外来生物駆除活動、15:00から打合せ会です)

 

斜面での作業になりますので、動きやすい服装としっかりした足回りの準備をお願いします。南西角にある作業小屋前に集合です。集合した後はの南岸で作業しておりますので、遅れて来られる方は現場へ直接お越しください。

人数確認のため、参加される方は下記までご一報ください。

参加連絡先:yoshikatoo1022@gmail.com(加藤義和)

 

5.ニホンジカ生息状況調査(鄭)

 近年の深泥池では、2006年の調査で浮島でのシカの影響が確認され、2013年の植生調査では、厳しい採食圧が浮島の植物群集にかかっていると推測されました。また、近隣の宝が池公園でもシカの食害が問題となっています。そのため、シカの浮島への侵入状況や深泥池周辺におけるシカの生息状況を明らかにする基礎調査が必要となっています。この調査では、深泥池と宝が池公園の周辺において、糞塊密度調査によるシカの生息密度調査と赤外線センサー付き自動撮影カメラを用いたカメラとラップ調査を実施し、シカを含む中大型哺乳類相の生息状況を明らかにする予定です。この調査計画について、「調査結果をシカ対策に活かす、という目標設定だけでは、すでに駆除が開始されている宝が池公園の実態にはそぐわないので、こうした現状も考慮した研究計画が望ましいのでは」「生息状況の把握のみではなく、深泥池でのシカ対策にまで結びつくよう発展させてほしい」との意見が出されました。シカの浮島への侵入は、20年前の19952月に撮影した航空写真でも確認されており、シカの侵入が近年の浮島での植生維持の一端を担ってきた可能性もあります。そのため、単に深泥池からシカを締め出すことを目標に掲げるのではなく、適正なシカの密度を想定した個体群抑制につなげる研究が望まれます。

 

6.今後の予定

76日(日)

 9:00-11:00  通常の外来生物駆除活動

12:00-15:00 シカ柵設置

15:00-17:00 打ち合わせ会 深泥池会館

 

 

 

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