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201512月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

176回打ち合わせ会報告

連絡係 辻本 典顯

 

開催日時:1218日(日)14:0020:00

出席者:竹門、田末、小林、成田、岡田、宮本(親子2名)、田籠、稲畑(親子2名)、木村、田中、山本、増田、

湯川、四方、荒川(親子5名)、福地、安部倉、加藤、北尾、辻本(順不同・敬称略)(25名)

 

 

. 忘年会・美しくする会餅つき(竹門)

1220日の午前中に美しくする会主催の餅つきがありました。水生生物研究会としては事前に、竹門先生からもち米とあずきを提供していただきました。また餅つき当日には、水生生物研究会からも何人か参加させていただきました。同日の夕方からは、持ち寄り制で忘年会を開催しました。今年の目玉は、新鮮なシカ肉の炭火焼きと刺身でした。賀茂川漁協の荒川さんの伝手で、前日に捕えられたばかりのシカの肉を用意することができました。肉にはシカ独特の臭みが全くなかったです。またとてもやわらかく美味でした。さらに荒川さんからは自家製のハスとアユの甘露煮もいただきました。

 

. 2015年度活動報告会

@底生動物モニタリング調査(8月)、水質調査(11月)の結果および経年変化(竹門)

 底生動物モニタリング調査には35名が参加し、66タクサ、341個体が採集されました。採集されたタクサ数の経年変化から判断して、動物群集の種多様性は回復に向かっていると考えられます。しかしながら、ギンヤンマ、モノサシトンボ、アオモンイトトンボのように捕獲数が減少している種もあり、原因の究明が必要とのことでした。水質調査の結果については、次回の打ち合わせ会で報告していただきます。

 

A講演会「深泥池の自然と利用の歴史」(830日:京都府大・東昇先生)の概略、地域の腐葉土作成(木村)

 まず、8月の講演会で東先生にレクチャーいただいた項目の中から、深泥池周辺の物産、山林や水の利用を中心に木村さんによるまとめを報告していただきました。次に、美しくする会と水生生物研究会との交流について、最後に、地域で行っている腐植土作成活動の成果を報告していただきました。このうち腐植土については、京都市の指導を忠実に守った結果、大変質の良いものが出来上がったとのことでした。

 

B深泥池の昆虫たち(稲畑)

201415年に行われた水生・湿地性昆虫のモニタリング調査の結果から、アメンボの記録を報告していただきました。調査の結果、1)池にはアメンボの仲間は6種類生息していること(外来のものを含めると8種)、2)多くの種では、種間で異なるハビタットを利用していること(例えば、エサキアメンボは西側ヨシ・マコモ群落、オオアメンボは東側ヒノキ林やチンコ山沿いの暗い汀)、3)開水域を利用するヒメアメンボとハネナシアメンボの間では、活動場所をめぐって競合している可能性があることがわかったそうです。

 

C外来魚駆除の成果と今後の予想(安部倉)

2015年度には、オオクチバス18尾、オオクチバス稚魚36尾、ブルーギル464尾、ブルーギル稚魚408尾が捕獲されました。オオクチバスの捕獲数は成魚、稚魚ともに昨年度に比べて減少しました。これにはエリ網が破損しており、捕獲効率が下がったことが一部影響していると思われます。ただ、もんどりや投網での捕獲数も減少していることから、オオクチバスの個体数自体も減少していると推察されます。一方ブルーギルについては、昨年に比べて捕獲数が大きく増加しました。これには、ブルーギルの産卵場所が以前の礫底から落ち葉表面や植生の根際などに変化したため、産卵床の発見が難しくなったことが影響していると考えられます。ブルーギルが元々産卵床を形成した礫の多い場所に礫底に浮泥がたまったことが落ち葉の表面に産卵するようになった原因として考えられます。礫底のあるエリアに比べて、水中に落ち葉が積もったエリアは広範囲に及ぶため、今後は繁殖期に産卵床破壊班の人数を増やすなどの対応により、繁殖を未然に防ぐ必要があるとの意見が出ました。

 

D池畔林伐採その後遮光とシカの影響(加藤)

2013年から、池畔林を伐採して光を入れること、防鹿柵を設置してシカからの食害を防ぐことで、岸際植生がどのように変化(回復)するかを明らかにするための実験を行っています。2014年までの結果から、単に伐採するだけでは、植物の種数および個体数を増加させる効果は小さく、伐採と防鹿柵設置の両方を行うことで、樹木の実生数や在来種の個体数を増やすことができるということがわかりました。ただ同時に、明るいところを好む外来種(例えばダンドボロギク)の個体数も増加してしまいました。

以上の結果をふまえ、今後池畔林をどのような姿にするのか、そのためにはどのような管理方法が望ましいかを考える必要があるとの意見で一致しました。

 

E「宝が池の森」保全再生協議会との連携(北尾)

 今年10月に発足した「宝が池の森」保全再生協議会について、発足の経緯、組織の構成メンバーおよび直近の課題について説明していただきました。さらに深泥池と宝が池の共通の課題として、シカの個体数管理や池の環境保全が挙げられること、それらの課題解決のために水生生物研究会のノウハウが活用できるよう、意見交換の場に積極的に参加していく必要があることを確認しました。

 

. 今後の予定

117日(日) 第177回打ち合わせ会(14:0016:30) 深泥池会館

 

 

 

 

 

 

 

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