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20163月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

179回打ち合わせ会報告

連絡係 辻本 典顯

 

出席者: 竹門康弘・高柳敦・加藤義和・田末利治・小林直正・岡田英三郎・成田研一・斉藤孝・伊藤慶子・山岸秀明・山本裕・田篭誠一・宮本水文・辻本典顯(順不同・敬称略)(14名)

 

1.外来魚捕獲作業(竹門)

 2016年度の外来魚捕獲作業を417日(日)から開始することになりました。当日は、もんどりおよびエリ網の設置を行いますので皆さまふるってご参加ください。なお、捕獲作業開始前の池底の掃除や産卵床の見回りの日程については、次回の打ち合わせ会で決める予定です。また、ブルーギルの個体群動態と繁殖齢や産卵床の経年変化について辻本がとりまとめをすることになりました。

 

2.2016年度活動計画(竹門)

 文化財保護課および文化庁に申請する、2016年度の天然記念物現状変更申請書に盛り込む活動計画について話し合いました。事業内容は以下のとおりです。

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1)水位、水温、水質調査(加藤・田末・竹門)

2)池および集水域の植物相調査(松井・辻野)

3)動物群集調査(竹門・安部倉・稲畑・辻本)

4)ジュンサイの生育密度が池底および植物体上の無脊椎動物群集に与える影響(北尾・加藤・竹門)*

5)南岸沿いの林冠枝払いによる光遮断の生物群集影響調査(加藤・宮本)

6)ニホンジカ生育状況の把握調査(辻野・高柳・松井)

*新規事業

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今回から新しく申請する事業があるため、文化財保護課の許可が下りるのに時間がかかることが予想されます。6月には新規事業を開始できるよう、310日(木)に文化財保護課に申請書を提出することになりました。(→310日(木)に竹門と木村で提出してきました。)

 

3.ジュンサイの間引き実験(加藤・北尾・竹門)

 前回の議題にもありましたが、ジュンサイの間引き実験の計画書を加藤さんと北尾さんを中心にまとめていただいています。今回の打ち合わせ会では計画書の修正案を最終調整しました。その結果、計画書には「ジュンサイの生育密度が池底および植物体上の動物相に及ぼす影響を明らかにすること」を目的として、実験的に間引きの程度の異なる区画を設置し、間引き後のジュンサイの占有率、競合する浮葉・沈水植物の占有率および底生動物相(池底・ジュンサイ水中・ジュンサイ水面葉上)などを比較調査することになりました。同時に環境要因として、光量および水質(水温・pH・電気伝導度・溶存酸素濃度など)などを測定する予定です。調査区の設置方法については添付資料をご確認ください。なお、間引いたジュンサイについては可能な限りすみやかに処分し、持ち帰りを禁止することにしました。以上の内容が書かれた事業計画書を、天然記念物現状変更申請書の補足資料として310日(木)に提出することになりました。

 

4.南西堤防および西岸のシカの被害の現状と対策について(高柳・辻本)

 深泥池のシカ対策を、京都大学農学研究科の高柳敦先生を中心に進めていただけることになりました。高柳先生はこれまで、芦生、伊吹山や大台ケ原など、多くの地域でシカ対策に取り組んでおられます。今回の打ち合わせ会にご出席いただき、シカ対策の重要性や対策方法を各地の事例を交えながらレクチャーしていただきました。その中で、@シカの被害対策は捕獲と防除により成立し、長期的に植生に影響のない密度管理を計画、実施していくことが抜本的対策になるということ、A防鹿柵の規格は、AF規格というものが強度、設置しやすさおよびメンテナンスの点で優れていること、B集水域全域を防鹿柵で囲った後に適度に柵を開閉することで、シカの食害圧をコントロールできるだけでなく、単一種が優占するのを防ぎ、種多様性の高い植生を回復させられるということを学びました。

 次に高柳先生は、深泥池におけるシカ対策として、植生保護柵の設置、シカの個体数調整および宝が池等の近隣地域との連携の3つを提言されました。保護柵については、景観への配慮をした上で全域に設置し、侵入ルートを塞ぐことが望ましいとのことでした。ただ、シカを完全には排除しないことでBに述べたような植生への効果が期待されるため、全域を囲う場合にも開閉可能な柵を使うことになりそうです。ただし、全滅寸前の植物については、応急処置として小規模な保護柵を設置する必要があるとのご意見もいただきました。

 以上のような計画を実行するためには、文化財保護課が現行の深泥池保存管理計画をシカ害の現状を踏まえた新しいものに改訂し、文化庁に長期的な目標をアピールする必要があります。水生生物研究会としてはまず、文化財保護課に「2016年度に管理計画作成のための委員会を立ち上げ、17年に計画実現に向けた予算案を作成し、18年に新しい計画を実行する」という目標を立ててもらえるよう、はたらきかけることになりました。また、シカ害の対策事業を実施するには少なくとも1000万円が必要と考えられます。京都市文化財保護からだけでなく、深泥池から宝が池にかけての山林を管轄している建設局と連繫することや、文化庁等から助成を受ける必要があります。さしあたっては310日(木)に竹門が文化財保護課にこのような要望をすることになりました。

 

. 今後の予定

326日(土)〜30日(水) 写真展「みぞろがいけ」 13:0017:00) 遊空間・U

                    田末利治先生主催の写真展です

42日(土)  180回打ち合わせ会 14:0016:30) 深泥池会館

49日(土)  宝が池ふらっとウォッチング(資料1 13:3015:00) 宝が池公園桜の森入口

        コバノミツバツツジのピンク色に染まる宝が池を歩きます

417日(日) 2016年度外来魚捕獲作業開始 9:0012:00  作業小屋前集合

424日(日) 宝が池シンポジウム(資料2 13:0017:30) 京都市左京区役所 第一会議室(定員100名)

                     *水生生物研究会からは加藤さんに口頭発表していただきます

 

 

 

 

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