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20177月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

194回打ち合わせ会報告

 

開催日時:2017715日(土)14001700

参加者:竹門康弘、加藤義和、木村満、田末利治、成田研一、宮本水文、宮本秋津、北尾晃一(計8名、順不同、敬称略)

記録:北尾晃一

 

2017年度前期駆除作業の報告(成田)

 2017年度前期の外来魚駆除作業が710日(日)に終了し、今期の駆除実績の報告と今年の特徴的な点について議論されました。今期の特徴のひとつにブルーギルの産卵床が多くみられたにも関わらず、稚魚が全く採取されなかったことがあげられました。その原因のひとつとして、オオクチバスの稚魚によるブルーギルの卵の捕食が考えられます。特に7月からはオオクチバスの稚魚が数百尾捕獲されており、今後の増加が心配されます。

 また、ウシガエルのオタマジャクシが去年に引き続き非常に多くの個体が捕獲されており、79日にはエリ網で15キログラムものオタマジャクシが捕獲されました。一方、アメリカザリガニは4月の活動開始からの捕獲数が10個体以下にとどまっています。これまでの仮説通り、ウシガエルの個体数の増加によってアメリカザリガニが捕食され個体数を減少していることが考えられ、深泥池でのウシガエルとアメリカザリガニの個体数変動パターンについて改めて分析する必要性が指摘されました。

 2017年度後期の外来魚駆除作業は910日(日)から開始されます。奮ってご参加ください。

 

◯日本陸水学会での発表について(加藤)

 928日〜101日に秋田県の田沢湖で開催される日本陸水学会において深泥池水生生物研究会の活動を発表してはどうかという提案がありました。陸水学とは、内陸部に存在する湖沼、河川、ダム湖、河口域、地下水、湿地、雪氷などの水域について研究する学問分野です。今年は、日本陸水学会のテーマのひとつに『流域ガバナンス:陸水学が果たす学術的貢献と社会的役割』が挙げられていることから、深泥池水生生物研究会に声が掛かりました。深泥池水生生物研究会にとっても、市民、研究者、行政が一体となって湿地の学術研究と保全活動を継続している実態を全国に紹介し、他の地域の活動団体と情報交換をする良い機会であります。協議の結果、京都大学大学院生の北尾晃一さんが発表者として陸水学会に参加することが決まりました。

 

◯深泥池西岸の道路環境(加藤)

 深泥池西側の道路を拡げて欲しいという市民の要望が左京区にあり、左京区が総合地球学研究所に意見を求めたことが地球研に所属する加藤さんから報告されました。左京区から相談があった時、深泥池水生生物研究会として活動している加藤さんに話が回ってきたとのことです。そこで、深泥池の道路拡張は深泥池の生態系への影響が甚大であり、賛成する研究者はいないであろうこと、もともと深泥池西側の道路の拡張工事の都市計画が存在していたが、深泥池を守る会の活動などにより数年前に都市計画は白紙撤回となり、深泥池の拡張工事に是非については話が決着しているということを左京区に伝えられたそうです。

 打ち合わせ会の話し合いでは、確かに深泥池西側の道路は交通量の割に道幅がせまいが、歩行者や自転車の通行にとっては,スピードを出せない現状の方がむしろ安全ともいえるので、ゆずりあって安全運転をしてもらうように粘り強く説明していくという方向性を改めて確認しました。

 

◯夏休み底生動物調査

 毎年恒例の夏休み底生動物モニタリング調査について、日程や作業手順の確認をおこないました。今年は、山田紗友美さんの提案による底生動物のお絵描きも行うことになりました。

 811日(木)1300-1700 深泥池南岸小屋前集合

             1315-1445 深泥池で底生動物の採集

             1500-1700 深泥池会館にて底生動物の同定

多くの皆様に奮ってご参加いただくようお声かけをよろしくお願いいたします。

 

9月京都府自然再生ネットワーク(竹門)

 4月に雲ヶ畑・足谷で行われた自然環境保全京都府ネットワーク交流会の第2弾として、912日に大阪自然史博物館の視察が実施されます。自然史博物館を設立するにあたって大阪でどのような取り組みが行われ、どのように環境保全団体のネットワークを維持しているのかについて学ぶことが目的です。詳細については後日連絡する予定なので、参加希望の方は日程を確保しておいてください。

 

◯アラカシ伐採箇所における枯死木の増加について(宮本水文)

 現在、池畔林の伐採箇所において、生きている若木が3分の1ほどしか残っておらず、立ち枯れが深刻となっているとの報告がありました。シカの食害が原因と考えられており、森林保全のために今後の植生変化を注視していく必要があります。そこで、一定区域内において、現在生きている実生や若木を含む樹木にマーキングをして、個体別の生存状況をモニタリングする案が提案されました。

 

◯今後の活動

811日(金) 底生動物調査(13:00-17:00)

910日(日) 第195回打ち合わせ会(14:00-

912日(火) 京都府自然再生ネットワーク 大阪自然史博物館視察会

 

 

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