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20183月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

201回打ち合わせ会報告

開催日時:34日(月)14:0017:00
出席者:竹門康弘、加藤義和、北尾晃一、宮本水文、田末利治、木村満、塚本悠太、田住真史(8名)
記録:北尾晃一

現状変更申請書
 2018年度原樹変更申請の課題名と調査概要が竹門先生から紹介されました。以下、個々の課題について議論されたことや説明事項を記します。

1)水位、水温、水文調査(担当者:田中賢治・竹門康弘):今年は平常の水質調査に加え、環境省委託事業の水文調査が実施されるため、水文項目と水質項目を分けました。
2)水位、水温、水文調査(担当者:田中賢治・竹門康弘):今年は平常の水質調査に加え、環境省委託事業の水質調査も加わります。
3)深泥池の植生調査(担当者:加藤義和・北尾晃一・塚本悠太):塚本さんの深泥池底泥の蒔き出し実験が加えられます。浮島の底泥も実験対象になるため、開水域だけではなく深泥池全体を調査対象に変更しました。
4)深泥池浮島の植物相とホロムイソウの調査(担当者:松井淳・辻野亮):今年度に実施した深泥池浮島の植物相調査の方区割は完了したので、昨年の「調査準備」を削除し調査を継続する申請としました。
5)水生動物群集調査(担当者:竹門康弘・稲畑憲昭・上西実):水生動物群集調査については従来通り継続する予定です。
6)開水域のジュンサイ群落の管理手法に関する研究(担当者:北尾晃一・加藤義和・竹門康弘):調査区の位置はそのまま維持し、本年度は、間引きではなく、5月に実験区の一部区画を一時的に全て刈り取って影響を見ることになりました。これは、2016年度の実験から間引きでは早急にジュンサイが回復するため、ほとんど影響が見られないことが判明したためです。刈り取られたジュンサイの回復期間も新しい調査項目に加えられます。
7)深泥池南岸林間の光遮断並びにシカの食害が生物群集に及ぼす影響調査(担当者:加藤義和・宮本水文):今年は追加の植生調査は実施しない予定ですが、シカ柵はそのまま継続管理し、気温と照度の自動計測は継続します。
8)ニホンジカ生息状況の把握調査(担当者:辻野亮、高柳敦・松井淳):ニホンジカ生息状況の把握調査は継続します。
9)深泥池沿岸の落ち葉・倒木・立枯木の除去(宮本・田末・木村・(伊藤)):打ち合わせ会の議論の中で追加された項目です。歩行の支障になるもの、深泥池に環境に直ちに影響を及ぼすような立ち枯れ木、倒木に関して可能な範囲で除去、移動させます。倒木・立枯木は行政が実施すべき取り組みですが、その働きかけのためにも水生生物研究会で可能な範囲で応急処置をしていきます。また、定期的に取り組まれている落ち葉の除去について、富栄養化を阻止する保全活動の一環として記載することになりました。

現状変更報告書
・水質調査(担当者:田末利治・木村満・加藤義和):2017年度の毎週の水質調査の結果と分析が報告されました。南東流入口や北側道路沿いは年間を通じて電気伝導度が高いこと、病院の排水口において一時的に電気伝導度が非常に高くなることがあることが指摘されました。それぞれ、水道水の漏水、凍結防止剤、大雨による排水系統のオーバーフローが原因として考えられています。池の水質はどの地点でも弱酸性の好ましい水質を維持していることも分かりました。特にチンコ山周辺は浮島の水が流れてくるため、酸性度が高いことが指摘されました。
・定例水温調査(担当者:加藤義和):水温データロガーの設置水深によって温度測定の差がありましたが、真夏では浮島の池塘の岸辺では40付近になることなどが分かりました。
・地判林伐採実験(担当者:加藤義和):伐採区の岸辺の水温は鬱閉区と比較して水温の日変動、季節変動が大きく、夏には40を超えることがあることが報告されました。
・リョウブ林におけるシカ食害の様子(担当者:宮本水文、宮本秋津):深泥池南岸のリョウブ林は極めて深刻なシカ食害を受けており、早急に手を打たねば壊滅することが改めて報告されました。

水質検査結果報告書(竹門)
 気候変動への対策を研究する環境省委託事業のプロジェクトの一環として2月に外部機関によって行われた深泥池の水質調査、土壌調査の結果が竹門先生から報告されました。水質検査51項目、土壌検査36項目の結果、危険な有機化合物や重金属類などが異常に検出されることはありませんでした。一方で、一般細菌、大腸菌が池の水から検出されましたが、これはシカの糞が散在している現状を鑑みれば自然なことであり、深泥池で調査をした際はよく手を洗うことが必要です。

「コバノミツバツツジを守ろうPJキックオフミーティングの参加(宮本水文)
 218日に実施された宝ヶ池の森の稜線の「コバノミツバツツジを守ろうPJキックオフミーティングに参加された宮本水文さんから報告がありました。宝ヶ池の森では稜線に沿ってコバノミツバツツジ群落がトンネルのように生えている箇所がありますが、近年、シカの食害を受けています。そのため、シカの侵入を防ぐための防鹿柵を設置する取り組みが始まっています。一方で、キックオフミーテイングでは、シカの侵入を完全に防ぐとネザサ・メリケンカルカヤなどが茂ってしまうこと、コバノミツバツツジの景観は周りの植生との相互作用によって成り立っているのでシカの侵入を防ぐことが必ず景観保持につながると予測されるわけでは無いことなど、難しい側面の意見も出されたそうです。

深泥池生物群集保全修理事業報告書の再検討(竹門)
 前回の打ち合わせ会で、深泥池の公園計画を考える上で平成6-10年に国の補助金を受けて京都市が実施した保存修理事業報告書を読み合わせて勉強することが提案されました。今回の打ち合わせ会では時間が無くなり本格的な議論は行われませんでしたが、報告書のコピーを配布し、残された問題点や当時の保全利用計画の青写真が解説されました。深泥池の保全を考える上での今後の議論の土台にしていく予定です

平成30年度の深泥池展と観察会
《深泥池展》
場所:深泥池会館
日程:53日(木)午後 〜 6日(日)午前
準備:53日午前、撤去:6日午後
各日の受付役は会のメンバーが分担して行う予定です。4月の打ち合わせ会で担当の日程を決定しますので、会員の方は、今のうちから担当日を予定しておいてください。
《深泥池観察会》
日時:54日(金)1300−
高山コース(健脚者向け)と深泥池一周コースの2コース
高山コースでは狐の巣穴の集団(通称、狐のアパート)、砲台跡などを見学します。ぜひご参加ください。

今後の予定
321日(水・祝):自然環境保全京都府ネットワーク総会

41日(日)1400- :第202回打ち合わせ会

553日(木)〜 6日(日):深泥池展56日(日)1400- :第203回打ち合わせ会    

 

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