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201810月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

207回打ち合わせ会報告

開催日時:2018106日(土)1400−1630
出席者:竹門康弘、宮本水文、宮本秋津、木村満、成田研一、田末利治、伊藤慶子、塩田貞子、北尾晃一(9名:順不同)

9月の外来魚駆除作業の捕獲実績(成田)
 深泥池ではオオクチバスが多い状態が続いています。全長42cmの大型のオオクチバス1匹と20cm超えのバスが3匹捕獲されています。42cmの個体については深泥池ではこのサイズまで成長しにくいため、密放流の可能性があります。また、ブラックバスの稚魚も多数みられたことから、今年は繁殖がかなり成功してしまったと危惧されます。一方で、ブルーギルの捕獲個体数は2匹と非常に少なく、ブルーギルの魚影がほとんど見られないとの報告がありした。今年は初夏にも稚魚がほとんど捕獲されておらず、産卵床も観察されていないことから、何らかの理由で繁殖ができなかった可能性があります。宝ヶ池では、昨年に引き続き今年もブルーギルが高密度で繁殖する姿が見られたことから、気候条件のような広域の原因ではないと考えられます。フナについては、毎回の作業で5センチくらいの個体が数匹採集されており、一定の個体数が維持されています。その他、ニホンイシガメ、クサザメ、ミシシッピアカミミガメが1個体ずつ網にかかりました。
 今後の外来種駆除作業は以下の日程で行うことにしました。
10
25日(木):2018年捕獲作業最終日
10
28日(日):片付け
 また、エリ網の修理は今季の作業の終了時に回収してから修理に出すことになりました。


地域適応コンソーシアム近畿地域事業における夏季土壌・水質調査結果(竹門)
 土壌調査では基準値超える有害物質は検出されませんでした。また、冬の結果とほとんど変わりませんでした。一方、水質調査においては、全地点で大腸菌や多数の細菌が検出されました。また、化学物質の検査項目では、土壌由来と推測される鉄イオン及びマンガンイオン、放線菌や藍藻に由来するカビ臭の原因物質であるジェオスミン及び2−メチルイソボルネオールが水道に要求される水質基準を超えて検出されました。しかし、これらの物質は嫌気的になりやすい池の水から検出されるのが通例であり、危険性がある濃度でもありませんでした。今回の調査した各種化学物質の濃度については、今後、深泥池の長期的なモニタリングデータとして活用していくことになりました。

動物飼料としてのジュンサイの利用(竹門)
 来年以降間引きするジュンサイについて、竹門先生が動物の餌として活用する可能性を京都市動物園に提案しました。これまでは、間引きした大量のジュンサイをゴミとして処分していましたが、深泥池の自然保護活動の副産物として動物園の飼料に活用することができれば、深泥池の活動を世間に認知してもらえると期待されます。先週にはジュンサイの葉と茎を20kgを京都市動物園に搬入し、ゾウ、チンパンジー、ゴリラ、カメに試食される実験を行いました。その結果、ジュンサイに対する嗜好性は個体によって大きく異なり,良く食べる個体と見向きもしない個体がいることがわかりました。動物園では、餌として採用できるかどうかを判断するために,今後も実験な試行をしていくとのことです。

ジュンサイ管理のNPO法人設立について(木村)
 深泥池のジュンサイの保全管理は、池での保全活動だけでなく、利活用を通じて深泥池の価値を広報することも含めて総合的に取り組むべきとの意見がありました。このような活動を継続的に実施していくためには、深泥池水生生物研究会以外の地元の団体がNPO法人化する必要があり、深泥池を美しくする会がその候補として挙げられました。
 今回の打ち合わせ会では、深泥池を美しくする会代表の木村さんから、NPO法人化のためにはしっかりと設備や場所を準備してからでないと始められないという意見がありました。これに対して、竹門先生からは、摘み取ったジュンサイを生のまま料亭に提供する活動から始めれば作業場は不要であり、まずは現場でできる事から始めれば良いとの意見が出されました。このテーマについては、今後も継続的に話し合っていくことになりました。

底泥除去(竹門)
 深泥池の底泥を除去する案が以前から提案されています。しかし、現状では予算もなく、変更申請もされていないため、試験実施もできません。池の保全の方法開発としてまず財源が必要であるため、適切な補助金の公募が見つかったときに検討することになりました。

宝ヶ池南側の条ヶ谷の湿原について(宮本水文)
 宝ヶ池の国際会館に近くの条ヶ谷という場所は、以前は市街地の近くに湿原環境が残る貴重な場所でした。今は乾燥化が進んで樹木に覆われていましたが、台風21号で多くの木が根返りを起こしており、湿原を再生するチャンスであることが、宮本水文さんから提案されました。「宝ヶ池の森」保全再生協議会と情報共有して協力するのが良いということになり、今年度の協議会の議題にして、来年度の活動の中に組み込むことを提案することになりました。

深泥池の倒木除去(宮本水文)
 916日に宮本さん、伊藤さん、杉本さんによって深泥池の倒木撤去作業が行われ、その後も宮本水文さんが数回実施しました。今年の台風によって倒木被害がひどく、処分量が数トンにのぼると推定され、後処理が課題となっています。安全上問題となる緊急性の高い倒木については、今後も作業が継続して実施される予定です。

今後の予定
10
21日:倒木除去作業
10
25日(木):外来魚捕獲作業最終日、
10
28日(日):外来魚捕獲作業片付け
11
3日:10−12時:第208回打ち合わせ会、13−17時:一斉水質調査1223日(日)餅つき大会、第209回打ち合わせ会(予定)

 

 

 

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