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201811月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

208回打ち合わせ会報告

開催日時:2018113日(土)1000−1200
出席者:竹門康弘、宮本水文、宮本秋津、木村満、成田研一、田末利治、塩田貞子、塚本悠太、杉本哲、北尾晃一(9名:順不同)

外来魚捕獲作業報告(成田)
 10月に入ってからは、エリ網ともんどりで捕獲される魚の数は減少しました。ブルーギルは期間を通じて1,2年魚が数匹捕獲されたのみで、当歳魚はゼロでした。先月の打ち合わせ会でも議論された通り、今年は池全体でブルーギルが繁殖に失敗したと考えられます。一方,フナは毎回数匹捕獲されました。外来魚捕獲作業中ではありませんが、浮島動物相調査で、浮島の池塘にはかなりの個体数のドジョウ息していることが分かりました(竹門)。稚魚も多かったことから、安定的に個体群を維持していると推測されます。ドジョウは空気呼吸ができるため、池塘のように酸素濃度が低い環境でも存できていると考えられます。また、冬の間にエリ網の袋網修理を、成田さんに依頼してもらうことになりました。

池の水利について(竹門)
 近年の深泥池の水利用と今後の水管理について議論しました。松崎浄水場の配水池から水道水を流入させていた1960−70年代には、開水域の溶存酸素濃度が高い状態が続きました。その結果、池の物相が影響を受けていたと考えられます。深泥池の物保全のために、1960−70年代の物相が目標にされることがありますが、この頃は水道水の流入によって,一時的にpHの中性化と栄養塩や溶存酸素濃度の増加し、水物の産が増加していた時期かもしれません。また、1960−70年代には5月後半の田植え期と7-8月の中干し後に南西角の農業用樋門を開けて水を抜いていたという指摘がありました(宮本水文)。これが、深泥池の浮泥の排出を促進していた可能性があります。したがって、近年深刻になっている開水域の酸素濃度低下を食い止めるためには、水位の回復が期待できるまとまった降雨時に農業用樋門や余水吐けからの排出を実施するべきとの意見がありました。これについては,再度京都市に相談をすることになりました。

プロ・ナトゥーラ・ファンド助成活動報告(竹門、北尾)
 2026年度の市民一斉水質調査への助成金を受けたプロ・ナトゥーラ・ファンドへ提出した活動報告書について説明がありました。報告書では、1)水質調査によってpHと電気伝導度が低下し池本来の酸性貧栄養な水質に近づいていること、2)この水質回復は水道水漏水のポンプアップの効果であることが示されました。その一方で、深泥池では開水域の溶存酸素濃度の低下が一番大きな問題となっており、水物の存には厳しい状態であることも指摘されました。また、この報告書には記載されていませんが、水質の変化によって植物相も変化しているとの指摘がありました。例えば,南水路ではヒメコウホネやクロホシクサが増加しており、浮島の中のシュレンケやチンコ山の周辺にも拡大しています。ヒメコウホネは種が水に浮かんで運ばれるので、冬季に浮島が冠水した時に内部まで移動している可能性が高いとの意見がありました(塚本)

一斉水質調査(竹門)
 当日は打ち合わせ会終了後に、2018年度市民参加型一斉水質調査が実施されました。今回の水質調査では、従来の水質項目に加えて、硬度のパックテストも実施されました。水質調査の結果と分析は、次回以降の打ち合わせ会で報告される予定です。

深泥池を美しくする会のNPO法人化について(木村)
 NPO法人になるための条件をまず理解して、それに向けた準備をしたいという要望がありました。NPO法人設立の手続きについては、HP等で公開されているマニュアルなどで勉強することになりました。また、持続性に不安があるため、もう少し人集めをしたいという要望もありました。人集めをするためにも具体的な計画を提示していく必要があります。また、活動を具体化していく上で必要な人材については,いつでも声かけできるので、まずは活動を始めることが重要との意見がありました(竹門)。

来年の現状変更にむけて(竹門、木村)
 地域主体のジュンサイ管理体制の構築に向けて、来年は「深泥池を美しくする会」が主体となってジュンサイ管理をすることから始めることが必要です。そのためには、1月までに文化財保護課と交渉をする必要があります。そこで、1)ジュンサイ管理活動を「深泥池を美しくする会」が主体となって天然記念物の現状変更申請をすること,2)刈り取ったジュンサイを動物園の動物の飼料として利用する計画を立てること、3)試験的に刈り取った新芽を料亭に出す計画を盛り込む方向で検討することにしました。このため,書類の草案を12月の打ち合わせ会で検討する予定です。

丈ヶ谷(宮本水文)

先月の打ち合わせ会報告の「条ヶ谷」は正しくは「丈ヶ谷」です。
 宮本さんが1013日に宝ヶ池公園の管理を担当されている都市緑化協会の野田さんら3名と宝ヶ池の南側に存在する丈ヶ谷の湿地の現場視察をしました(丈ヶ谷の湿地については精華女子高校の六浦先の資料参照)。現場には、周辺イベントで使用されたゴミがかなり堆積しており、周辺の環境回復のためには、ゴミ掃除から始めないといけないことが分かりました。また、松枯れの立ち枯れ木があり、危険であるとのことでした。さらに、丈ヶ谷は宝ヶ池公園の指定管理区域外であるため、すぐに活動が始められる状態ではないようです。打ち合わせ会の時点では都市緑化協会からの連絡待ちとなっており、今後も検討が続けることになりました。

倒木除去(宮本水文)
 916日と1021日に、宮本水文さん、伊藤さん、杉本さんの3名で倒木処理作業が実施されました。特に危険な倒木については今後も作業が実施される予定です。一方、以前から必要性が指摘されている、深泥池の中長期的な森林管理のためには、予算獲得が必要であるため、適切な予算の出所を探すことになりました。また深泥池遊歩道の再整備の必要性も指摘されました。まずはこれの具体化のために、今後宮本さんを中心として計画案を作成することになりました。

今後の予定
1223日(日)           10:00-:もちつ

                        14:00-
:第209回打ち合わせ会・忘年会

 

 

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