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20192月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

211回打ち合わせ会報告

開催日時:201929日(土) 14:0016:30
参加者 竹門康弘、田末利治、成田研一、木村満、宮本水文、杉本哲、塚本悠太、山本和喜、田中啓介、岩永克宏、新宮秀夫 計11名(順不同)

貴船神社の御神木杉の倒木(田中、新宮)
 貴船神社では、昨年の台風二十一号の大風で倒壊した御神木の撤去作業が進められています。しかし現場に重機が入れないため、現在も根元から約4mの部分が倒れたまま残っており、今後の対策や切り株の扱いについて議論がなされました。撤去した場合には、切り株を博物館に寄贈するなどして保存を試みたいという意見が出た他、この杉の木口面には中心が腐っているものの約400年分の年輪が残っており、年輪を分析することで過去数百年の深泥周辺の気象を知る手掛かりになるとの意見が出ました。気象条件は深泥の浮島の成立・存続に大きく関係していると考えられるため、重要な知見が得られる可能性があります。

植物園との連携(山本、竹門)
 京都府立植物園技術課企画係の山本さんが出席され、本研究会と植物園との連携について議論しました。埋土種子を発芽させるための底泥のまき出し実験、動物園へのジュンサイ運搬、深泥イベントの広報などの活動で関わっていくことが可能であるとの議論があり、今後も引き続き連携のあり方について検討していくことになりました。また上記のような一連の取り組みは、京都府と京都市の双方の生物多様性プランの取り組みにも位置付けられるという意見も出ました。関連事項として、深泥における活動を一般参加のイベントとして開催する際には安全性の確保や傷害保険の加入について検討が必要であるとの意見がありました。

深泥底泥の埋土種子まき出し実験(山本、竹門、塚本)
 今年度深泥水生生物研究会の塚本さんが実施している底泥の埋土種子まき出し実験を、今後は植物園で行っていただけることになりました。このため、今年度については塚本さんの研究の一部という形で底泥を採取し、植物園でまき出しを行います。今回はまき出し条件を科学的に厳密に行うよりも多くの種子が発芽することを目指して簡便な方法を用いて底泥量やまき出し面積を増やす方法が提案されました。また,採取地点は塚本さんの卒業研究の結果を参考にしての選定し、216日と17日の2日間で採取することになりました。
 さらに,発芽した希少種に関しては植物園の方で継続的に栽培管理できるように、来年度の現状変更申請に計画を盛り込む方針として、次回の打ち合わせ会で計画内容を検討することになりました。

ジュンサイ刈り取り(竹門・木村)
 5/25から予定されているジュンサイ刈り取りについて、計画の確認や今後の展開についての議論がなされました。今年の刈り取り区は、の面積に対しては小さいものの昨年と比べると広範囲に設定することになりました。刈り取り作業の労力を考えると学生のような若い人にも関わってもらうことが必要であり、自然環境保全京都府ネットワークに参加を呼びかけるような形にできないかという意見が出ました。刈り取ったジュンサイを動物園へ飼料として提供する計画については、ジュンサイの運搬の面で植物園に協力していただく案が出されました。

宝ヶ丈ヶ谷の湿地再生について(宮本)
 宝ヶの南側に位置する丈ヶ谷の湿地再生について宮本さんから報告がありました。丈ヶ谷では昨年の台風で倒木が発生して周辺が明るくなったため、湿地の再生を行う良い機会と考えられますが、倒木や落葉落枝が多く環境回復の取り組みが行える状態にありません。これらの清掃を行うために、宮本さんが宝ヶ子供の楽園管理事務所と打ち合わせを行うことになりました。また宝ヶの環境を整えれば深泥の希少植物の域外保全の場としても使えるのではないかという意見が出ました。

今後の予定
39日(土)14:0017:00:第212回打ち合わせ会(於:深泥会館)

53日〜6日(金〜月):深泥展(於:深泥会館)

525日・26日(土・日):ジュンサイ刈り取り

61日・2日(土・日):ジュンサイ刈り取り