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2002年4月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 安部倉完

出席者4月7日

田末利冶、伊藤昭雄、竹門康弘、成田研一、樋上正美、 井上庄助、安部倉完、池澤篤子、村上興正、 太田太一(京大防災研院2回生)、野子弘 11名(敬称略)

はじめに

4月になり暖かくなってきました。今年は、桜が記録的に 早く咲いたとしばしば耳にします。地球温暖化の影響が確実に 出てきている証拠かもしれませんね。日中は汗ばむほど暑くな りますが、逆に夜は上着がほしくなるほど寒くなります。温度 差の激しいこの時期ですので体調にはくれぐれもお気をつけく ださい。早速ですが、4月から深泥池の保全活動がはじまりま す。お手の空いた方は、ぜひ、深泥池の保全活動にご参加くだ さい。

1. 本年度の事業案

本研究会から提出した5つの事業案(外来魚駆除、護岸土留め、 マコモ刈り取り、水生植物調査、水質調査)は全て認可された ようです。しかし、外来魚駆除事業に関して、水生生物研究会 代表者 竹門から提出された事業案ではなく、代表者 堀( 京大動物生態学研究室教授)、共同研究者 竹門、村上、及び 、安部倉の連名で出された外来魚駆除に関する研究案(外来魚 駆除に関する研究を行う許可を得るための申請書と認識してい たのですが)の方が認可されたようです。 この件に関しては、文化財保護課の担当者の意図に不明瞭なも のがあり、再度しっかりとした確認をとる必要があると思いま す。ただ、申請書には竹門、安部倉の名前も書かれており、実 際の報告書の製作は両名でこなすことになると思いますので、 水生生物研究会の活動としては今までとなんら変わらないと思 われます。予算の振り分けの詳細は、まだ、未定なようです。

2. 道路問題に関して

今回、打ち合わせ会のほとんどの時間を費やし道路問題につい て話し合われました。道路の建設は本格化しており、市の建設 課では道路建設に向けて着工の準備を進めているようです。市 の建設課は、横山氏の道路検討委員会報告書の付帯文書(深泥 池を1.5m埋め立てるという内容)を元に道路建設を進めるつも りのようです。道路検討委員会報告書の付帯文書は、あくまで 横山氏個人の意見であり、道路検討委員会で正式に承認した文 書ではないことを早急に公の場で公表する必要があります。な お、これらの作業には研究会会員だけでなく、地元住民の協力 が不可欠だと思われます。

3. 3月の深泥池の魚類の様子(田末氏)

3月中旬よりゲンゴロウブナの産卵が見られました。去年に 比べ2、3週間も早い産卵でした。去年と同じく山道沿いのアメ リカミズユキノシタの群落に産卵が行われていました。しかし 、去年ほど卵の数は多くないようです。 3月下旬よりオオクチバスの産卵床作りが始まりました。例年 は4月上旬ごろの産卵ですので、様にオオクチバスの産卵期も フナ同様に早まっているようです。4月に入って、ジュンサイ 域や山道沿いの池底で25−30cmのバスが3匹泳いでいるのが 見られました。4月4日には産卵が確認され、卵を除去しました 。4月6日には、桜の木の下で、おそらくつがいと思われる40cm と30cmほどの成体を2匹投網によって捕獲しました。 ブルーギルはまだ産卵は始まっていませんが、腹に卵を抱えた 個体や婚姻色がはっきり出現した雄個体も捕獲されており産卵 期は近いと思われます。

4. 前年度までの外来魚駆除の成果

在来魚に関して、投網、エリ網の捕獲数から判断すると、モ ツゴ,フナは、増加傾向にあります。特に、フナはかなり個体 数を増やしているようです。しかし、ヨシノボリは去年から極 端に減少しています。

ブルーギルは、1998年には減少しましたが、それ以後個体数 は減少していないことが分かりました。この理由として,2歳 魚以上の個体群の死亡率が年々減少していることがあげられま す。30%以下の駆除率(1歳魚以上の個体数に対する駆除数)で は、ブルーギルの新規加入数の方が勝り、個体数を抑制するこ とは難しいようです。 オオクチバスは,1998年は約84個体だったものが2000年には約33 個体と推定されました。エリ網,投網による捕獲で,個体群を 抑制することは可能でした。これは、オオクチバスの稚魚は、 ブルーギルより長期間群れを作る習性があり、そのため、エリ 網による稚魚の捕獲効率が良く個体数が減少したと思われます。 カムルチは,駆除を行っていないにもかかわらず、1998年には539 個体だったものが2001年には234個体と推定され個体数を減ら していました。この理由としては,カムルチにとって、オオク チバスやブルーギルは餌となっており、オオクチバスやブルー ギルの駆除を行ったため 、カムルチの餌不足が起こったとい うことも考えられるかもしれません。

5. 今後の予定

4月17日より、週2回(日、水曜日)のペースで、モンドリによる ブルーギルの駆除を開始します。この際のサンプルは、エタノ ールに保存し胃内容調査には使いません。使用するモンドリは20 個(これそうな人の人数による)を予定しています。モンドリに よる駆除期間は、約2ヶ月間、ブルーギルの繁殖が終わるころ までを予定しています。 5月の中旬からは、えり網を設置します。これによって、オオ クチバス、ブルーギルの稚魚の捕獲し、翌年の新規加入数を抑 制するつもりです。

6. 次回打ち合わせ会

次回は4月28日( 日曜 ) 14時から深泥池会館で行います。

4月の作業は、毎週水曜日と日曜日に行っています。作業 内容は、AM9時にモンドリの設置しAM10時にモンドリの引き上 げを行います。奮ってご参加ください。