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2003年11月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 安部倉 完

出席者

11月9日
竹門 康弘、田末 利治、樋上 正美、細谷 和海、北川 忠生、中井 宏美、安部倉 完、池澤 篤子、石黒 真理、成田 研一、吉川 昌秀、上野紗弥子、野尻 浩彦、高木 秀慈
14名

(敬称略)

はじめに

次回の打合せ会は 12月7日 日曜 午後2時より深泥池会館で行います。ふるってご参加ください。

1. 水質調査(竹門)

11月3日 深泥池水質調査を行いました。pH、電気伝導ともに池全域で低下しており、水質は改善されている傾向にあるという結果が出てきました。しかし、表層付近でも溶存酸素は低く、浮島付近では生き物の生育には適さないと思われるほど低い場所も何箇所かありました。池の底にたまった有機物の分解に多くの酸素が消耗されていると考えられます。また、病院付近の道路では水質は極めて悪く、水質調査用の試薬がその場所だけ変な色に染まることもあったという報告もありました。そこにだけ自然界に存在しない化学物質が溶けている可能性が高いと思われます。

2. 本年度の外来魚駆除報告(安部倉)

ブルーギルの報告

ブルーギルは、1+以上3757尾、稚魚 512尾駆除しました。ブルーギルの個体数は、1999年には7400尾、2000年には5770尾、2003年 4200尾と緩やかに減少していました。今年は、例年より稚魚の捕獲数が去年の8分の1と、ほとんど捕獲されておらず、産卵床の破壊などによって、稚魚の個体群は大きく抑制できたようです。

オオクチバスの報告

オオクチバスは、1+以上12尾 稚魚473尾駆除しました。全体的に稚魚の捕獲数が多く、今後、個体数が増加する可能性もあり、警戒が必要だと思われます。

カムルチの報告

本年度、カムルチの個体数は大きく増加しました。ただ、再捕獲率が低く推定値の精度がよくないため、今後、個体数がどう変化するか見守っていく必要があるとおもわれます。

3. 宝ヶ池の生物相調査(野尻)

今回の調査は、将来の深泥池への魚類相の復元を考え、深泥池の近くに存在する宝ヶ池の調査を行おうという趣旨のものでした。

宝ヶ池の魚類相は、在来種は5種とけして豊かなものではありませんでした。ただ、深泥池には存在しなかったタモロコが残っていることが分かりました。また、モツゴの数も豊富で、全捕獲数の4割がモツゴでした。外来種はオオクチバスとブルーギルの2種が捕獲されました。しかし、オオクチバスは、5匹と非常に捕獲数が少なく、外来種の多くが深泥池同様、ブルーギルだけとなっていました。

水生植物相は見る影もないほど貧弱で、岸辺に葦がところどころに生えている程度でした。底生動物も植生がないためか、深泥池と比べて非常に貧弱でした。ただ、宝ヶ池では、ヌマエビではなくスジエビが数多く生息していました。
深泥池と宝ヶ池は地理的にも近く、深泥池と生物相を比較する上で重要とおもわれます。

4. 旧松ヶ崎苗圃センターのメダカの系統保存(北川)

深泥池のすでに全滅した種であるメダカを復元するため、移植候補となる集団の選定を慎重に行う必要があります。そのため、現在、遺伝子レベルで復元集団の候補となっている旧松ヶ崎苗圃センターのメダカの遺伝子系統を調べることになりました。メダカはおもに4つの遺伝系統がありますが、京都はそのうち3つの系統が存在する可能性のある複雑な地域です。旧松ヶ崎苗圃センターのメダカはそのうちの東瀬戸内集団に属するもので、兵庫県や大阪地域と同じ集団であることが分かりました。深泥池に住んでいたものがどういったものであったが、今後の研究を進めていく必要があると思われます。

5.次回の打ち合わせ会

次回打ち合わせ会は12月7日( 日曜日 ) 14時から深泥池会館で行います。
ふるってご参加ください。

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