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2005年 3月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 安部倉 完

出席者 3月13日

竹門 康弘、田末 利治、安部倉 完、蘆田 昌純、井上 庄助、 村上 宜之、伊藤 昭雄、森田 康介、池澤 篤子、野村 理絵、 成田 研一、辻本 典顯

12名(敬称略)

はじめに

次回は4月10日 14時から深泥池会館で行います。また、その日の午前中 9時からエリ網の設置をします。

2. 2004年度外来魚駆除成果報告

ブルーギル

本年度のブルーギルの一歳魚以上の個体数は3238尾と推定され、 そのうち、3045尾駆除し、17個の産卵床を破壊した。前年度は4675尾と推定されており、 今年は大きく個体数は減少した。駆除開始7年目で個体数は3分の1になったことになる。 また、2004年度は、産卵は確認されたが、稚魚は捕獲されていない。 目視でも稚魚の姿を確認することはできなかった。 今年は産卵床の破壊が効率がよかったのと稚魚の生存率が極めて低くかったためと考えられる。 稚魚の新規加入が見られなかったことは、本年度のブルーギル駆除の大きな成果の1つである。

オオクチバス

本年度のオオクチバスの駆除数は成魚31尾、稚魚638尾、 産卵床(卵アリのみ)8個となった。1998年は約84個体だったものが 2000年には約33個体と推定され,2001年以降, えり網による捕獲数0-1個体と減少していた。しかし、 バスの捕獲数は去年の12尾に比べ大幅に増えている。4月には40センチを超える大型の個体が多数捕獲された。 しかし、深泥池でこのようなサイズが取れることはまれで、観察もされていない。 とある掲示板では放流をしたことをうかがわせるような書き込みがなされており、 その書き込みのタイミングと時を同じくして、一度捕獲された痕のある個体が捕獲された。こうしたことから、 深泥池でオオクチバスの密放流が行われている可能性は非常に高い。稚魚の魚影も去年に比べ明らかに濃くなっており、 注意が必要である。

3. 来年度の予算について

現在、本研究会の予算の多くは、去年度より深泥池の生態系保全策の確立を目的とした環境省環境技術開発等推進事業の研究の一環として捻出されています。また、それ以外の予算として、文化遺産である深泥池の保全補修に関する事業、経費の全額250万円が京都市自然史研究所に委託されており、その事業の一環とし外来魚駆除事業の研究の名目で、研究委託の依頼が、京都大学動物生態の教授、堀道雄氏に自然史研究所の横山氏からありました。費用の金額は40万円であり、その研究は、今までの外来魚駆除の実績のある本研究会にお任せするとの事でした。2005年度も、同じく40万円の予算が京都市自然史研究所よりつく予定です。

4. 深泥池の底生動物群集に及ぼす底泥の影響(村上君の卒論内容)

開水面でのDO(溶存酸素量)は、岸辺から沖合いにかけて低くなり、 浮島付近では、浮泥厚(直径4cmの5kgの鉄柱が止まる位置)が1m以上堆積していた。 特に掘削をおこなった北西水路で底泥の堆積が2mを越えるほど著しかった。また、 計測された地点の50%の溶存酸素は1mg/lとなっており、生物の生存には向かないと思われるほど低下していた。 底生動物群集は沖合の低酸素水域では貧弱であり,貧毛類やクロユスリカ属など限定的な種が少数しか認められなかった. 種の構成は、水深と溶存酸素量に強く依存しており、多くの種は岸辺の溶存酸素の高い地点に限られていた。  

全体としていえることは、開水域は泥が厚く堆積しており、有機物量が多く溶存酸素が低い傾向にある。 そのような1mg/lを下回る溶存酸素量では、多くの種の生育にとって不適であり、底生動物相や個体数は非常に貧弱である。 このため、多くの底生動物は水生植物上に生息場所が限られていた。

5. 2005年度の計画

今後、本研究会では、環境省環境技術開発等推進事業の研究の一環として、地域生態系の保全・再生に関する合意形成とそれを支えるモニタリング技術の開発ということで、主に、以下の研究・事業計画が現在計画中です。

6. 写真展

例年、深泥池の近くの長久堂の地下で写真展を行っています。今年も、4/29 ? 5/5 の日程で10:00 -17:00 に写真展を行うつもりです。

7. 今後の作業

4月10日より、外来魚の駆除を再開します。4月10日は、エリ網を設置します。それ以後、毎週日・木曜日9:00 からモンドリ・エリ網による外来魚の作業を開始いたします。毎回、人手はつねに不足しています。天然記念物の生物に触れることの出来る数少ないチャンスだと思いますので、ご興味のおありの方はぜひ、お気軽にご参加ください。

8. 次回

次回の打ち合わせ会は、4月10日 14時から深泥池会館で行います。

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