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2005年9月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 安部倉 完

第68回打合会(9月11日)出席者

竹門康弘、田末利治、安部倉 完、岡田英三郎、成田研一
伊藤昭雄、野尻浩彦、田崎紘平、千葉尚二、村上伊佐弥
上西 実 、嶋村鉄也、辻本典顯、東保翔子、村上宜之
15名

(敬称略)

1.はじめに

次回は10月9日 14時から深泥池会館で行います。

2. 夏休みの底生動物観察会 (竹門康弘さん)

8月24日に夏休みの底生動物観察会を行いました。今回は26人の参加者があり、59種類、354個体が捕獲されました。去年と比べ、捕獲された種数は増えています。ショウジョウトンボやチョウトンボ、ベニイトトンボなどは個体数が増加しましたが、ギンヤンマ、フタバカゲロウ、シオカラトンボなどは数を減らしました。特に、個体数の増加が目立ったのは、ミジンコ類などの大型なプランクトンやトウナンアジアウズムシ(外来のプラナリア)、サカマキガイなどでした。

3. アメリカザリガニ (東保翔子さん)

2004年度は6月から10月に13回の調査を行い、410個体を捕獲しました。深泥池のザリガニは上賀茂試験地などの個体と比べサイズが小さく、小さいサイズでも成熟している個体が多いことが指摘されました。これは、深泥池で成長が悪いからなのか、それとも捕食圧が高く大きな個体が食べられてしまうせいであるのか確かめる必要があるとのことです。しかし、アメリカザリガニは脱皮を頻繁に繰り返すため、その経歴を野外で追跡することが難しく生活史が調べにくい種でもあります。今後、モンドリなどの定量的な採集を行う必要があります。

4. オオクチバスの亜種 (村上宜之さん)

オオクチバスには、2種類の亜種、ノーザンラージマウスバス(芦ノ湖)、フロリダラージマウスバス(1988年4月17日池原ダム)があり、形態には酷似しますが側線鱗の数が異なることで区別されます。深泥池では、ノーザン8 尾フロリダ1尾が採集され、過去、最低でも二度にわたって密放流されたことが分かりました。フロリダバスは、本来ならば池原ダムでしか放流を許可されておらず、持ち出しを厳しく禁止されていたはずであるのに、現在では日本各地の池で発見されています。フロリダバスはノーザンバスより成長が遅く、北米では競争で負けてしまうため、フロリダバスの個体数比は小さいのですが、日本ではフロリダバスの比率が高い池もあります。フロリダバスはノーザンより成長は遅いのですが最大体長はノーザンより大きくなる傾向があります。日本ではこうした性質が好まれフロリダバスを密放流したと思われます。

5.池の浮泥について(田末利治さん)

ここ2.3年、深泥池はマコモやヨシの繁茂により、水路が完全に埋まり陸地化しつつあることが航空写真などにより確認されました。これを対処するためには池の泥抜きをする必要などがあったのですが、方法の困難さ,費用の問題,堆積物そのものが貴重な価値をもつなどの問題のため具体的な計画を立てることが出来ませんでした。しかし、深泥池の泥を府立大学の田んぼにうけいれてもかまわないとの話がありました。現段階ではほとんど具体的な計画を練るにはいたっていませんが、将来的には深泥池の泥抜きを行うことが可能になるかもしれません。

6. 外来植物除去について(竹門康弘さん)

深泥池では今年もオオカナダモが水面を盛り上がらせています.今年の秋もオオカナダモの除去をするかどうかについて話し合いました.その結果,オオカナダモの除去は労力の割に効果が少ないことや,水鳥が食べてしまう量の方が圧倒的に多いだろうとのことから,同じ除去努力をするなら,マコモ,ヨシ,セイタカヨシ・ナガバオモダカを対象にする方がよいとの判断になりました.マコモ,ヨシ,セイタカヨシについては,8月に航空写真を撮り10月に下旬に再び航空写真を撮る予定なので,刈り取り範囲を正確に測定できる予定です,ナガバオモダカについては,ここ2-3年で増加しつつあるとの指摘がありました.そこで,次回の打合会で具体的な除去計画について相談することになりました.

7. 今後の外来魚除去作業 (安部倉完さん)

毎週日・木曜日9:00 からモンドリ・エリ網・刺し網による外来魚の作業を開始いたします。10月いっぱいでの外来魚駆除の作業は終了する予定です。毎回、人手はつねに不足しています。天然記念物の生物に触れることの出来る数少ないチャンスだと思いますので、ご興味のおありの方はぜひ、お気軽にご参加ください。

8. 次回

次回の打ち合わせ会は、10月9日 14時から深泥池会館で行います。

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