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2007年1月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 安部倉 完

第82回打ち合わせ会出席者1月8日(月)14:00-17:00

竹門康弘,安部倉完,嶋村鉄也,田末利治,伊藤昭雄,宮本水文,加藤義和
村上宜之,大畑吉弘,岡田英三郎,古市紗絵子.

11名(敬称略)

1.はじめに

次回の打ち合わせ会は2007年2月12日(月:建国記念日の振り替え) 14:00 から深泥池会館で行なう予定です.日曜日ではありませんのでご注意ください.

2. 来年度の事業申請内容 (竹門康弘)

○ 外来魚の駆除

ブルーギル・オオクチバスの駆除.京都市文化財保護課の玉村さんによれば,この事業の現状変更は京都市行なう継続事業として手続きするとのことです.このため,来年度の申請書の内容から削除の予定です.

○気象観測・水質モニタリング

浮き島上で実施中の地温・水温・気温・湿度・日射・放射熱・雨量・風向風速などの気象観測,開水面上で実施中の水深別水温・気温・放射熱の観測について,毎年実施している通り継続申請します.

○池内の植生図モニタリング

ジュンサイや水域の植生図を作成し変化をモニタリングする予定です.

○浮島植生の種別分布調査

2006年度の調査で,シカの食害,セイタカアワダチソウ,アメリカセンダングサなどの外来種の侵入が浮島に及んでいることが明らかになりました.そこで,これらの被害の追跡調査を行ないます.

○外来種と池内の植生管理

ナガバオモダカ,アメリカミズユキノシタ,繁茂しすぎているヨシ,マコモなどを刈り取り,稀少種を保護します.さらに,池内に蓄積している栄養塩を植物体の形で持ち出すことによって,池の富栄養化を阻止する効果を期待します.

○岸辺植生管理

岸辺に生えて池内大きな影を落としている樹木を伐採剪定し,岸辺の光環境を改善します.その際,水中の底生生物相や岸辺の林床植生について事前調査と継続的なモニタリングの計画を立てる予定です.

3.岸辺植生管理について(宮本水文)

昭和初期までは深泥池周辺の山林から燃料用の枝や落ち葉を持ち出されていたことが指摘されています(池の昔を語る会の記録を参照).また,深泥池周辺の山林には、1960年代まではネザサが繁茂しており,深泥池の岸辺にも多くみられたが1970-71年にネザサが北山山麓域で集団枯死したことが記録されています.さらに,1972年にヒノキの植林が行なわれ、それ以後放置されています.以上のような植生変化に伴い,1970年代までの集水域はまだ林床が明るい林でしたが,現在は鬱蒼と茂った照葉樹林になりつつあります.最近は大きくなった木の枝が深泥池の水面に張り出し日陰を作るようになった結果,岸辺の抽水植物やヒメコウホネなどの水生植物の生育環境が悪化しています.
 そこで,今後の対策について話し合った結果,少なくとも池に張り出した部分の木については伐採した方がよいとの結論に達しました.ただし,根元から伐採してしまうと切り株は10-20年で腐り斜面崩壊を招きます.したがって,枯死しないような伐採方法を選ぶことによって,光環境を改善しつつも斜面植生を維持することが必要であるとの指摘がありました.
 また.伐採前後の岸辺の植生の変化については、岸から20mくらいの範囲について実生や草本類を含めたモニタリング調査が必要です.さらに,岸際の水生昆虫相も大きく変化すると考えられます.これらは,比較的長期間にわたって繰り返し調査することが望ましいので,それぞれの分野の専門家による話し合いの場を次回2月の打ち合わせ会で設けることになりました.その際に,伐採で出る木材の運搬,処理,利用法などについても話し合う予定です.

4. 水質情報(田末利治)

病院からの旧排水口付近の水の電気伝導度は,今月になって下がりかなりきれいになっているようです.

5. シカ情報(伊藤昭雄)

1月に入り深泥池付近で早朝にシカが数頭のグループで度々目撃されているようです.最大8頭みられた日もあったとのことです.

6. 草刈りの予定(伊藤昭雄)

18日から毎週木曜日9:00から2時間ほどバス停前ヨシとマコモ刈りを行なうことになりました.最後の刈り取りを2月の第1週に行なう予定です.京都市文化財保護課には第2週にパッカー車による回収をお願いすることにしました. 

7. 次回

次回の打ち合わせ会は2007年2月12日(月:建国記念日の振り替え) 14:00 から深泥池会館で行なう予定です.次回は植生の専門家に出席をお願いすることになりました.