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2007年2月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 安部倉 完

第83回打ち合わせ会出席者 2月12日(月)14:00-17:00

竹門康弘,安部倉完,田末利治,宮本水文,加藤義和,辻本典顕,
村上宜之,大畑吉弘,湯本貴和,伊藤昭雄,内藤央基

(敬称略)

1.はじめに

次回の打ち合わせ会は2007年3月4日(日) 14:00 から深泥池会館で行なう予定です.

2.KJ法による深泥池保全上の課題の整理 (竹門康弘)

今回は、深泥池の保全していく上での問題点を整理し,今後京都市に対応を要請すべき課題や深泥池水生生物研究会が取り組むべき課題の洗い出しを行ないました.
初めての試みとしてKJ法を用い,紙片に各自の考える課題や目的を1項目ずつ書き床の上に並べる方法で整理しました.項目として以下のものが挙げられました.

保全のための生物群集管理
   東側の照葉樹の伐採
   集水域森林の林床の日照,通風,湿度を昔の環境に戻す
   池を覆っているカナメモチの除去(池の反射光により水面スレスレに伸張)
   止水性のサナエトンボの復活のために水際の樹木を伐採し明るくする
   伐採後の植生モニタリング(外来種が増える可能性も考える)
   日光遮断による水生昆虫への影響調査
   伐採後の底生動物のモニタリング
   岸辺が明るくなるとウシガエルが増える可能性
   土砂流出を防ぐための斜面工や護岸(伐採木を利用した杭打ち)
   池周辺の里山的な管理を行なう
    伐採により釣りがしやすくなるので釣り人対策が必要
    ちんこ山南側のヨシ原を刈り取り,南東開水面を広げる
   セイタカヨシの刈り取り
    ナガバオモダカの除去
    病院側のキショウブの除去
    南開水面は作業用ボートの航路としてもマコモの刈取りが必要
    外来魚の根絶に向けての作業
    在来魚の復活(まずはモツゴとヨシノボリ)
    絶滅した在来種の再導入のための妥当な順番と方法を検討する
    稀少植物の盗掘防止
    シカの浮島侵入防止
  
 水環境の管理
   貧栄養の水質維持
   道路や病院からの路面負荷の対策
   配水池からの水道水の漏水対策による富栄養化防止
   浮島の南側の水循環、浮泥の堆積が進まないようにする
   開水面に繁茂しすぎた植生は水循環を阻害する
   集水域の森林様式と流出水の関係
 
 利用
  ジュンサイの食用
  冬期のカイボリによる鯉の捕獲
  駆除した動植物の活用(食用や肥料)
  深泥池の泥の利用
  伐採した木の利用(炭焼きに利用)
  林床のミツバツツジの復活
  水辺の遊び,山林での遊びを復活する
  京野菜の肥料への継続的な利用方法
  
啓蒙・啓発活動
    深泥池の自然の啓発
    自然観察会を活用する
    観察や情報発信の施設
    池周辺での遊びを活用
    一般の人に分かりやすい活動紹介
    地元の人が池の存在に誇りを感じるような池の紹介
    芝刈りなどは昔の人が生活の中で行なってきた作業
    説明が学術的すぎると市民協力が得にくい
    5月と11月の地元の大掃除行事とのタイアップ
    貴重な植物を人や動物に採集させないようにする

組織作り
    京都市との協働体制
    NPOの設立
    各テーマの指導的に作業を進めてくれる人材を見つける
    現在の作業技術の次世代への引き継ぎ

以上の課題群の構造化は下記のような結果になりました. 今回は、問題点を挙げて構造化することに重点を置き,具体的な解決策については深く話し合いませんでした. 今後,課題が広範多岐に渡るので,それぞれの分野に関し主体的に活動をするリーダーを決めて, 具体的な方針を定めていく必要があるという結論になりました. 岸辺の樹木伐採については,京都市へどのような形で実現するか竹門世話人が文化財保護課と緑政課に相談にいくことになりました. 次回の打合会では,その結果を受けて,具体的な作業スケジュールを決める予定です.

3.次回

次回の打ち合わせ会は2007年3月4日(日) 14:00 から深泥池会館で行なう予定です.

【課題群の構造化例】四角囲いが課題で丸囲いが対策を示す(竹門康弘作成)