ホーム

 

毎日放送で7181815分より放送された『VOICE』へのコメント

 

2016722

深泥池水生生物研究会

 

 

毎日放送で7181815分より放送された『VOICE』において、深泥池のジュンサイについての報道がありました。この番組に先立つ取材には深泥池水生生物研究会のメンバーが多くの時間と労力を割いて対応し、深泥池で一旦衰退したジュンサイが復活した経緯やジュンサイも含めた保全のための課題についてお伝え致しました。ところが、実施に放映されたニュースでは、深泥池のジュンサイの現状について、我々の説明とは全くかけ離れた「はびこったジュンサイに地元では困っているのに、これを利用することができない問題」にすり替えられていました。

 

私たちが取材時に強調したことは、深泥池でジュンサイが増えたことは京都市や地元の努力によって水質が改善した証であって良い兆候だということです。「その結果、現状では過去に比べてかなり高い密度で茂っているので、保全のために適正な密度を調査している。今はまだ食用として利用できる段階ではないので、利用面は強調せず保全のための活動であることを報道してほしい」と訴えたにもかかわらず、これらは完全に無視され、「大量発生に困っているのに流通させてもらえない憤り」というストーリーに仕立て上げられ、インタビューについても、この筋書きに沿ったものだけをつなぎ合せて報道されたのです。

これでは、まるでジュンサイを利用したいのに京都市や国が「杓子定規に」規制しているかのように受け取られてしまいます。

 

深泥池水生生物研究会では、毎日放送からの取材に対して、以下の点を強調して報道していただくようあらかじめお願いしていたことをここに記し、事実関係に関して誤解をされないよう注意を喚起したいと思います。

 

 

1)深泥池でジュンサイが増えたことは京都市や地元の努力によって池の水質が酸性かつ貧栄養に改善された証であって良い兆しであること。

 

2)しかし、ジュンサイのような水生植物(浮葉植物)が高い密度で茂ると、溶存酸素の減少などの弊害を生じるので間引く必要がある。それには、保全のために適正な密度を知るための調査が不可欠であること。

 

3)そのために、ドローンを使ってジュンサイの間引き前後で水生植物の茂り具合をモニタリング調査していること。

 

4) この調査結果に基づいて、保全目的の刈り取り方法が確立できたときにジュンサイの利用も両立できるようになることが望まれるものの、すぐにも食用として利用できる状況ではないこと。

 

 

以上のように、深泥池水生生物研究会の活動は、あくまで「ジュンサイの生育密度が水生動物に与える影響の解明」という調査に限定されたものです。深泥池のジュンサイについて今後報道される方は、上記の認識の基で記事や筋書きをご検討いただくようお願いいたします。

 

PDFはこちら