深泥池水生動物研究会冊子に寄せて

井上 庄助(深泥池を美しくする会)

1998. 12. 17


深泥池水生動物研究会に参加し、今年3月から11月までの、 中間報告会議が12月13日、山端自治会館で行われ、 深泥池を美しくする会の20周年記念誌「深泥池」 と会の30有余年の歩みのチラシをお配りして、 大変簡単な説明だけで失礼をしました。 あの冊子は1985年発行当初は8500部印刷しましたが、 その後何度も増刷され、一万冊は突破しています。 古くはなりまあしたが、今見て頂いても、 それなりに評価していただけるのではないでしょうか。 当初は鳥の巣箱の形のポストに何十冊とつめ込み、 一冊ずつもらってもらったのですが、 土曜日、日曜日には飛ぶようになくなり、 日に何度も補充をしていたわけです。 上賀茂地域の御家庭はもとより、 近隣の小・中・高校、府市当局、府市会議員の方々、図書館、他府県からも 郵送の申込みが数百通あり、国会図書館まで届けました。

創立30周年記念特別講演会は、1994年11月6日、上賀茂保険協議会、 献血会と共催で、京都商工会議所の講堂を貸りて行われ、 「わたしたちの健康と自然環境」と銘うち、 東大名ョ教授・白赤医療センター名ョ院長の織田敏次氏 ―「環境と健康 ― 肝炎ウイルス対策を含めて」と 京大名ョ教授・生命誌研究館館長・岡田節人氏―「生物多様性をめぐる問題」、 この東西を代表する碩学文化功労者で各学会の各賞(世界的)を受賞されている 御二方の講演を拝聴することが出来、有意義な催しをしました。

1995年10月には、この講演をカセットより文章化し、解説図やグラフも交えて、 両大家の特別の許可を頂き、文集として1200部限定製作し、 会員と関係筋に配布いたしました。 この冊子は残部僅かですので、当日は持参できなかったのです。

深泥池15億円での買収がきまり、深泥池保全活用方策委員会も 答申が出されるところです。 深泥池の見学者についてですが、昨年暮頃から団体での見学の案内を希望され、 1997年11月15日(土)には北区の保育園連合体(高畑会長、福島事務局長) が園長さんや保母さん方98名が一時半頃来られ、2班に分かれて、 1班は深泥池会館で「深泥池の自然」のビデオ25分、 京都市視聴覚センター製作を併用して、こまかく解説させて頂き、 他の班は池南岸の現地で藤崎さん等の実地観察会と昨年購入しました立派な 双眼鏡で浮島や野鳥を観賞して頂き、總勢8名の要員の方々で対応して 頂くことが出来ました。 1998年5月10日(日)には、笹池会長の京都の文化財を守る会108名の方々が 池を見学にこられ、清水さんという文化財解説委員も参加され、 藤崎さんのパネルによる懇切丁寧な説明や、例の双眼鏡2機もそれぞれ 擔当者がつき、總勢9名でそれに対応いたしました。 この2回の参加者全員に20周年記念誌と、30周年特別記念誌数部がわたされました。

つづいて8月19日、左京生協環境部の小中学生を含む44名の 方々が、定置網のあみあげ現場も含め、3班に分れてそれぞれ 説明を熱心に聞かれながら双眼鏡で浮島周辺をのぞかれ 8名の要員で対応できました。ビデオは 持帰られて各御家庭で見られたようで、 後日返却にみえました。 さらに11月11日には京都ライオンズクラブ30名の方々が、 清掃もするとのことで参加されました。大理石の 立派な「記念碑」を寄贈された団体の方々で、さすがに形ばかりの 清掃で終わり、会長さんとともに写真をとって頂きました。

さて、中間調査結果の仕上げのため、思い出して池の小屋を調べた所、 まだ24個の大小フォルマリン漬けの資料があったので、 竹門先生に連絡し、森田久野さんが手伝ってもよいといって下さったので、 目下返事待ちのところです。 又来年3月から再開されるのですが、この半年私も責任があり、 少々疲れぎみで、もう少し楽にできないかと考えたりもしているところです。

最近池の北側と西側に地下一階地上3階の特別養護老人ホームと3階建、24 ガレージつきのマンシヨンが建ちはじめています。 自然は簡単につぶされます。が、それを回復するのに長い年月がかかります。 水害の問題から、池の水道の常時開口が問題になり、 水利要員の方2人に会い即刻閉めてもらうようたのみました。 私達は利便だけの追及を反省しなければなりません。 電車、バス等公共交通機関を完備して、 脱自動車社会をめざすべきときです。 私達のいのちと健康を守るためにも、自然環境を必死で守らなければなりません。 水生動物研究会に参加されているような若い人々の意見を反映させるために、 今後の深泥池保全活用委への市民参加が必要なわけです。


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