調査に参加して

山下 大輔


十二月十三日の会合で一応、今年の活動は幕を閉じた。 自分自身、九八年という年がこういった一所懸命何かに打ちこめる良い一年に なるとは夢にも思わなかった。 はっきりいって、この会の存在を二月に知って参加を申し出て以来 (実質には三月から活動開始)本当に勉強になる事、 勉強をさせられる事ばかりだった。 特に様々な分野の知識をもった人達と接して、自分の知識が 魚やほんの少しの範囲でしか及ばない事を恥じたりもした。

また深泥池というフィールドを通じて、自然というものの 四季の移り変わり、また生命のドラマというものを体で感じ取る事も 出来た。そして以前の自分なら“悪者”という形でしか見る事の出来なかった。 オオクチバス、ブルーギル等の外来生物に対する見方も百八十度変わった ような気がする。やはり大きかったのは、今までの魚という一つの世界でしか 捕らえる事の出来なかった「自然」という形のないものを魚と違った 様々な生物の世界から見ることが出来るようになったことだろう。 水草、水鳥、水生昆虫、ハ虫類等の生き物、特に亀は今まで何の 興味もなく川で見つけても、別にたいした注意も払わなかった。 しかし、亀という世界もよくよく見ると面白い。 その後は学校帰りミナミイシガメを探して田んぼを歩き回ったりもした。 亀だけではなく、植物も、虫も、動物もそれぞれに注目して見ると それぞれにドラマがあって面白い。やはり一つの生物だけでは 自然界では生きていけない。様々な生物が上手に結びあってこそ 生きていけるのだ。この会に入って活動して以来、身の回りの自然全てが 僕にそう教えてくれたような気がする。自然界の 多くの出来事を見る内にそれ以外の多くの事も見えて来た、 人の事、世の中の事、等々・・・そしてこの会に入って 何より重大だったのは、この社会、いや、自分の生きている 世界、の中で新ためて自分自身の存在というものを再確認する事が出来た事 ではないかと思う。


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