2002年度 深泥池外来魚駆除事業結果の概要

○安部倉完・堀道雄(京都大学理学研究科) ・竹門康弘(京都大学防災研究所)


深泥池では、1970年以前に放流されたカムルチは在来種と共存していたが、1970年代後半にオオクチバスとブルーギルが放流された後、12種中7種の在来魚が絶滅した。また、1979年における外来魚の個体数割合はタイリクバラタナゴの23.9%だけであったが、2000年にはブルーギルとオオクチバスが98%を占めるに至った。しかし、1998年に開始したオオクチバスとブルーギルの個体群抑制の結果、2002年には、外来魚の個体数割合が69%に低下し、モツゴやフナ類などの在来魚の比率が30%に回復した事が分かった。 2002年度は、4月から11月まで週2‐3回、モンドリ による捕獲、5月から10月まで週2‐3回、エリ網による捕獲、3月から2003年1月まで月1‐2回、投網 による捕獲を行った。その結果、ブルーギルは、一歳魚以上の推定個体数4880±650個体中、4774個体、及び、当歳魚3940個体を駆除した。オオクチバスは、一歳魚以上11個体、当歳魚110個体を駆除した(表1a-d)。

個体数推定の結果では、オオクチバスは、1998年は約84個体だったものが2001年には約37個体と減少した。しかし、深泥池における優占種であるブルーギルは1999年には4,000個体、2000年には4800個体、2001年は4700個体、2002年には約4900個体と減っていないことが分かった。ブルーギルについては、さらに、年齢構成比、年齢層ごとの死亡率、捕獲率を調べた。さらに、個体数密度と各年齢層の死亡率に正の相関関係を仮定した個体群変動モデル(内田モデル)に当てはめた結果、駆除開始4年間は、個体数が増加し、その後、個体数の95%を捕獲する努力(2002年実績)を続ければ、2003年には、2300個体、2006年には100個体以下まで減少すると予測された。

表(Excelファイルです)

2002年度深泥池外来魚駆除事業



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